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2018年10月 5日 (金)

草間彌生のブレない人生

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 松本貴子監督のアートドキュメンタリー映画『≒草間彌生 わたし大好き』。10年前に作られた映画だ。ちょうど「わが永遠の魂」という作品シリーズを制作していた時期の1年半を密着取材。日本では2012年1月、国立国際美術館で開催された「草間彌生 永遠の永遠の永遠」展や、2017年3月、国立新美術館の「草間彌生 わが永遠の魂」展で目にする作品シリーズの最初の50作が誕生する瞬間にスクリーンを通してだけど立ち会えるのだ。

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 少女時代より繰り返し襲う幻覚や幻聴から逃れるために、それら幻覚や幻聴を絵に描きとめはじめる。そして1957年に渡米。当時ハプニングと呼ばれたパフォーマンスを中心にNYで大活躍。60年代は「前衛の女王」と呼ばれた彼女は、日本に帰ってからは90年代以降「水玉の女王」として美術ファン以外からもアイドル的人気を博すようになる。

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 草間彌生のスゴイところは、いっさいウラオモテがないこと。いっさいウソや誇張がないこと。「これ、スゴイじゃない!」、「わたしって天才だわ」と、作品が出来上がるたびに感動する。100%マジで言っているのがわかる。若いころからそれは一貫して変わらず、まったくブレがない。自分が天才で世界最高の芸術家だと心底信じて疑わない。純粋無垢なのだ。だから嫌味がない。

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 彼女の才能は美術だけにとどまらない。詩を作っても独創的な視点と言葉遣いがファンを惹きつけるし、小説を書けば文学賞を取ってしまう。ドキュメンタリー撮影のときも精神病院で寝泊まりし、アトリエに通う。彼女の創作の現場と日常生活の人間味あふれる姿は、まさにアートだ。「生」と「死」と「愛」が氾濫する草間ワールドは、永遠に生き続けることでしょう。
 

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