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2018年7月30日 (月)

モザイクタイルの歴史と未来

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 大正時代に始まった多治見市のタイル産業は、戦後大いに隆盛します。モザイクタイルミュージアムでは、実際に全国で使われていた壁面を歴史資料としてコレクション。たとえば解体される銭湯の建物。建て替えられる家庭の風呂や流し台。「そうそう、小さい頃こんな風呂やった!」、「どこの家にもあったけど壊されたんやろなぁ」、と懐かしんでいるのは相当な年配者でしょう。

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 えっ、モンロー⁉ 当時は著作権、肖像権の意識があまりなかったのでしょうか。色を合わせて形を整えて、かなり手間と時間がかかる作業です。ステンレスなどの新素材が出てからは、作られなくなってしまったタイル絵。これからちょっと流行るかもしれません。ただし高くなりそうですが。

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 これはオブジェでしょうか。屋上の煙突や換気口のデザインでしょうか。とても美しい。そして時間と効率に追われる現代にあって、なにかゆとりを感じますね。身の回りにこんなモノが増えていけば幸せになれそう。役に立つかどうかより、美しいか、おもしろいか。人間はパンのみにて生きるにあらず。

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 クルマもモザイクタイルでドレスアップ。ま、これはお遊びですが。この横のコーナーでは、子どもたちがモザイクタイル作りのワークショップで思い思いの造形を楽しんでいる。きっと感性ゆたかな人に育っていくのでしょう。こんな中から多治見タイルの未来を担う人材が生まれればいいなと思います。

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 お隣にある多治見市笠原中央公民館のカフェ ド ソレイユも、さすがのタイル使い。(ここのクロワッサンサンドがウマイ!) 町を挙げてタイルを愛しているのが伝わってくる。藤森照信さんの建築が目当てで訪れたモザイクタイルミュージアム。すっかりタイル好きになって帰ってきました。

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多治見市モザイクタイルミュージアム

 

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