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2018年7月12日 (木)

チャペック兄弟の展覧会

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 チェコの国民的作家カレル・チャペック。第一次大戦と第二次大戦の合間に、SF小説の古典『山椒魚戦争』やロボットという言葉を生み出した戯曲『R.U.R.』、そして『園芸家12カ月』など幅広い著作活動で有名です。その兄ヨゼフ・チャペックも画家として、童話作家として活躍しました。今回の展覧会は二人の共作もありますが、見どころの多くは兄のヨゼフの絵画作品です。

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 少年や少女や動物など、小さい生命をあたたかいまなざしで見つめた作品が多い。いきいきとした表情、ユーモラスな情景・・・暮らしの身近なディテールを、ペンで、パステルで、油彩で軽妙に描いている。なかでも『こいぬとこねこは愉快な仲間』や『夏の少年たち』のシリーズは素晴らしい。意外だけれど、キュビズムの影響を受けた実験的な作品など、この時代の画家ならではの創作が200点あまり。

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 この展覧会は「子どもたちを描いたチャペック兄弟の創作」をテーマに展示している。だからナチスに追われた、という鋭い社会批評を含む作品は含まれていない。ちなみに弟カレルはナチス侵攻前に病死。兄ヨゼフはナチスの収容所で死亡。難しい時代に生きた才能ゆたかな兄弟だからこそのやさしさ、あたたかさでしょうか。それを想うとジーンときます。

チャペック兄弟と子どもの世界
2018年7月1日(日)~9月9日(日)
芦屋市立美術博物館

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