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2018年7月15日 (日)

プラド美術館からベラスケス

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 17世紀スペインは「絵画の黄金時代」と呼ばれ、スルバラン、リベーラ、ムリーリョなど偉大な画家を輩出した時代。なかでもベラスケスは別格で、フェリペ4世の宮廷画家として栄光の生涯を送った。のちにマネから「画家の中の画家」と称賛されたほど。たしかにその卓越した表現力は西洋絵画史上の頂点だといっても過言ではありません。今回のプラド美術館展はベラスケスの7作品を中心に、同時代の油彩作品が約60点展示されている。

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 当時のハプスブルク家スペインはネーデルランドや南イタリア、中南米からフィリピンやマカオ、アフリカ大陸沿岸部などを支配下におさめ、太陽の沈まぬ帝国と呼ばれた。そして美術にも造詣が深く、世界最大のパトロンでありコレクターでもありました。新しい宮殿を飾るため、スペインの作家だけではなくブリューゲル、ルーベンス、ティツィアーノなどインターナショナルな芸術家と作品が集められた。それらが今のプラド美術館の母体になっている。

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 何枚もあるフェリペ4世の肖像画のうち『狩猟服姿のフェリペ4世』が日本に来ている。しゃくれた下あごにタラコ唇、忘れようのない顔です。これはハプスブルク家の王さまの特徴。マドリッドで見ると歴代の王さまにこの特徴が現れているのがよくわかる。近親結婚による病気のようですが、そのせいかしばらく後にスペイン・ハプスブルク家の系統は途絶えます。そしてフランス系のブルボン家が王室を継承することになる。こんな時代に活躍したベラスケス。いまはプラド美術館の正面に銅像になって座っています。

プラド美術館展
ベラスケスと絵画の栄光
2018年6月13日(水)~10月14日(日)

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