「画家の肖像」展だからね
いま開催中の「横尾忠則 画家の肖像」展。前回は自画像にまつわる印象を書きましたが、別の階では横尾さんが刺激を受け尊敬する画家たちをテーマにした作品群が展示されている。ピカビア、ピカソ、アンディ・ウォーホル、マン・レイ、キリコ,、マルセル・デュシャンなどをイメージした作品。それがまたよくできている。(生意気なことを言って、横尾さん、ゴメンナサイ)
やっぱり惚れ込んだアーティストのスタイルや表現の核を、よっぽど深く見ないと特徴はつかめない。このピカソを取り上げた作品も、彼の何人もの奥さんをまわりに散りばめている。しかもそれぞれの女性のイニシャルをつけて肖像画(似顔絵)を描くなんて。冗談きついよ、と言いたくなります。
マン・レイはマン・レイだし、ウォーホルはウォーホルだし、ピカビアはまさにピカビア。さすが横尾さん、それぞれの画家のアート世界を見事に表現している。見る目、テクニック、想像力、創造力、すべてそろって初めて描ける作品群だと思う。それにユーモアのセンスもね。観る側は発見の楽しみ満載です。
横尾忠則現代美術館
Y+T MOCA
横尾忠則 画家の肖像
2018年5月26日(土)~8月26日(日)
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