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2018年5月

2018年5月29日 (火)

乾杯はイニエスタのワインで

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 あのイニエスタが、ほんとに神戸へ来てくれた。数日前にネットでニュースが流れても、飛行機の中の写真を見ても、彼が日本の土を踏むまでは、とドキドキワクワクしながら待っていた。それがついに現実になりました。感激!感謝!感動! 中国やオーストラリアじゃなくてヴィッセル神戸を選んでくれて、ありがとう。
 ハートマークが散りばめられている物体はイニエスタ選手が所有するワイナリー、ボデガ・イニエスタのワインのコルク。このワインで乾杯したいねぇと言いつつ、まだ手に入れていない。

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 ここにあげている写真は、2011年の夏にバルセロナの友人が「こんなワインが出たよ」とお土産に持ってきてくれたワインを撮影したもの。じつはその前の年、2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会でスペインが初優勝。決勝のオランダ戦は延長になり、イニエスタの見事なシュートでスペインが1対0で優勝したのです。イニエスタの印象がまだ鮮烈なときに、彼のワイナリーのワイン! へぇー、ワインづくりを始めたんだと感心し、ミディアムボディの赤をおいしくいただきました。赤と白のハートを組み合わせた可愛いマークが印象的でしょ。右下には彼のサインもある。

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 銘柄名のコラソン・ロコとは「熱狂的な思い」という意味。ワイン造りに対する情熱を表しているそうです。HPを見るとカスティーリャのラ・マンチャ地方に2010年創立、とある。ということは、いただいたものは最初の年の作。貴重なものだったのだ。テンプラニーリョ種とグラシアーノ種のブレンド。
 コラソン・ロコで乾杯するのは、イニエスタがヴィッセル神戸の試合でデビューする日にしましょう。それはワールドカップ ロシア大会が終わってから。スペイン代表、もちろん日本代表も頑張ってください。それまでに手に入れておきましょう。

 

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2018年5月26日 (土)

いずれアヤメかカキツバタ

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 さわやかな初夏にふさわしい紫色の美しい花。シュッと伸びた剣のような緑の葉。アヤメもカキツバタも、いずれも負けず劣らず素晴らしい。どうやって見分けるか。草原に生えるアヤメと水辺に生えるカキツバタ、自生する場所が違う。尾形光琳の『八ッ橋図屏風』でも、水の表現こそ省略しているけれど橋が架かった水辺だ。

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 アヤメは信州の奈川高原でも日当たりのいい草地に育っている。ところが池のそばに生えているアヤメがあったのだ。六甲森林植物園の池のそば。ヒオウギアヤメという種類で高山の湿地に自生するという。それじゃ、どこで区別すりゃいいんだ? どちらもアヤメ科アヤメ属。よく似ていてトーゼンだ。

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 じつは決定的な違いがあるのです。植物園の学芸員さんに教えてもらいました。アヤメは草原に生える種類も水を好む種類も、花の元のほうに網目模様がある。これが見分けるポイント。アヤメ属のなかでは小さめですが、ちょっとゴージャスな感じがします。

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 それに対してカキツバタには網目模様がない。その代わり、というのもヘンな言い方だが、花の基部に白い斑紋が入っている。シンプルでよりスマートな印象。だから光琳が描いた、というわけではない。在原業平の『伊勢物語』から題材をとっているので、燕子花(カキツバタ)である必然性があったのだ。
 
 

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2018年5月23日 (水)

新緑の六甲山で野外写真展

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 ROKKO フォトグラフィック ガーデン という変わったタイトルの野外写真展がおもしろい。エッ、野外で写真? と思われるでしょうが、なかなかいい。毎年秋に開催される「六甲ミーツ・アート」の主な会場と同じく、六甲高山植物園やオルゴールミュージアム、カンツリーハウスや六甲枝垂れなどを舞台に展示にもそれぞれ工夫を凝らしている。

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 写真集『未来ちゃん』で大ブレークした川島小鳥の作品「昨日の君、明日のあなた」は、若者の表情がナチュラルでとてもいい。この作家はモデルを自然体にさせる天賦の才能があるようだ。そうして被写体の素の魅力をうまく引き出す。もちろん信頼関係を築くまでに長い時間をかけているのでしょう。

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 そして今回の展示で、新しい発見だ!と興奮したのがヤマモトヨシコの作品「20161206」。レンブラントの肖像画のような、スターウォーズの登場人物のような・・・言葉でうまく表現できないけれど、いままで見たこともない世界を創出している。遠い過去と遥かな未来が同居。永遠の時間を感じる。カッコいい。

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 ヘアメイクアーティストの力量も素晴らしいこの12点シリーズ、重厚なモノトーンの世界が、白日の下にそれも生命の喜びにあふれた新緑のただなかに置かれる。きっと違和感が極限まで高まるだろう、と思いきや。なんとこのギャップが逆にすごく良さを際立たせている。自然の中だから、陽が当たったり陰になったり雨粒がついたり、そんな環境の変化によって印象が変わるも魅力です。

ROKKO フォトグラフィック ガーデン
2018年5月11日(金)~7月31日(火)
 

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2018年5月20日 (日)

ヒマラヤの青いケシが見頃!

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 ヒマラヤの高山地帯に咲く神秘的な青い花、メコノプシス・ベトニキフォリア Meconopsis Betonicifoliaが六甲高山植物園でいま見頃を迎えています。美しい、おもしろい、珍しい植物がいろいろ見られるここの植物園でも、いちばんのスターかもしれません。「ヒマラヤの青いケシ」、名前もロマンを感じますからね。

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 高さは60~70cm。思っていたより小柄です。標高の高いところに生えるので、あまり大きくなれないのでしょうか。花弁は基本的に4弁。まれに5弁や6弁のものもあるそうだ。花の時期が短いため、いままでは早すぎたり遅すぎたり、なかなかベストのタイミングで見に来ることができなかった。ところが今年はドンピシャ!大当たり!

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 栽培されているのは約1,000株。砂地と岩で高山の雰囲気を模したロックガーデンに、それはそれは見事に花開いている。予想以上に花が多いのだ。園内の温室で育てた苗を、毎年毎年この場所に植えるそうです。ご苦労さま。ケシに限らずどんな花でも見えないところでいろいろご苦労があるのでしょうが。

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 そしてこの一角は大スターを写真に収めようと、にわか撮影会場と化しておりました。立派なカメラを構え体勢を低くして一心不乱に神秘の花を狙う。皆さん根性がおありです。外へ出ると駐車場に観光バスが数台停車している。そりゃあ賑わうはずだ。開花情報をよく調べて来られるのでしょうね。ご苦労さまです。

六甲高山植物園

 

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2018年5月15日 (火)

PIECE OF PEACE in 松本

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 世界遺産チャリティーアートエキジビションが、松本に最近オープンした信毎メディアガーデンやパルコで開催されている。レゴブロックで作った世界遺産展「PIECE OF PEACE」。プロのレゴブロックビルダーが競うように作り上げた、精密な模型。レゴでここまでやれるのか! と驚きと感動の展覧会です。

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 世界遺産は2017年現在で1,073カ所あるそうだ。作品になっているのは、その中でも「超」がつく有名建築物や遺跡。ヨーロッパではピサの斜塔やコロッセオ。サグラダファミリアやエッフェル塔。モンサンミッシェルやイスタンブールのブルーモスクなどなど。

Photo_3  アメリカ大陸では自由の女神やマチュピチュ遺跡、イースター島のモアイ像。製作日数が17日とか24日とか、気の遠くなるような作業だ。アフリカ大陸のピラミッドやアブシンベル神殿の彫像も見事な出来映え。作品を構成するパーツの数も種類もハンパじゃない。

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 アジアではベトナムのフエやタージマハール、万里の長城、四川省のパンダ。わが日本は姫路城や厳島神社。日光東照宮、白川郷や富士山、軍艦島まで12作品が展示されていました。そして面白いのは会場に置かれた休憩用のベンチも、大きなレゴブロックでできていた。思わず「いいね!」してしまいました。
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あなたの1ピースがカチッとはまると、
世界遺産はきっと喜ぶ。

PIECE OF PEACE
レゴブロックで作った世界遺産展
2018年5月12日(土)~ 6月3日(日)
信毎メディアガーデン、松本パルコ、MIDORI松本

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2018年5月12日 (土)

クレソン畑へ収穫に

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 スミレの花咲くころ、おいしいクレソンが待っています。長靴を履いていざ収穫へ。コシアブラやハリギリの新芽を摘みながら山道を奥深く歩いていくと、いつも湧水がすこしずつ流れている場所がある。そこがわが家のクレソン畑。(ほかに採る人がいないので勝手にそう呼んでます) 

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 春のクレソンは美しく柔らかく香り高い。冷たーい清らかな水に根元を洗われて光り輝いている。アブラナ科で別名オランダガラシ。ヨーロッパ原産で日本には明治時代に持ち込まれたものが、全国の山野で野生化しているという。とは言え、自生している群落を見かけることは珍しいのではないでしょうか。

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 わが家がこの秘密の畑を発見したのは5年ほど前。以来毎年春になると収穫を楽しみにしている。で、今年も出かけてみる。ありました! クマザサをかき分けた先に、鮮やかなグリーンが目に飛び込んでくる。そのあたりだけ山道に緑のカーペットを敷き詰めたような感じ。

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 独特のさわやかな辛みが愛されて、すっかりポピュラーになったクレソン。肉料理に添えたり、グレープフルーツやオレンジに合わせてサラダにしたりと大活躍です。今回は用意してきた鴨肉と採りたてのクレソンで失楽園鍋。大量のクレソンをぺろりと食べられる。これがサイコーの食べ方かもしれません。
 

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2018年5月 9日 (水)

「泳ぎすぎた夜」が、いいです

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 雪で覆われた青森の小さな町。6歳の男の子のとても小さな、でも一生の宝物になるような冒険が始まる。ダミアン・マニヴェルと五十嵐耕平の共同監督作品「泳ぎすぎた夜」。ゆたかな時間とみずみずしい感覚にあふれた映像詩です。雪景色がうっとりするほど美しい。

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 この映画にはセリフがありません。ストーリーと言えるストーリーもありません。事件も起きません。ただ少年が雪の中を淡々と歩き、雪とたわむれ、迷子になり、疲れたら眠る。それだけです。われわれ観客は、勝手にハラハラしたり、心の中で拍手したり、ホッとしたり。こんなシンプルな構造でこれだけ引き込む力はすごい。

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 遠い昔こんな冒険をしたよなぁ、と大脳皮質の底から忘れていた記憶がよみがえってくる。鼻の奥がツンとなり、なにか懐かしいニオイが漂ってきました。タイムマシーンで昔に帰らせてくれる、言わばそんな働きをする映画。ストレスの多い現代に、ほのぼのビタミンをもらった感じです。

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 これはドキュメンタリーではありません。しかしドキュメンタリーよりもっと自然にもっと自由に少年(古川鳳羅くん)は演じています。そしてカメラは少年が動くのをそのまま追っている。ドキュメンタリーよりもっと編集の意図が感じられない。成り行きに任せる、悪く言えば行き当たりばったり。で、映画としてここまで完成度高く仕上がるとは。驚きです。

 

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2018年5月 6日 (日)

スクリーンで観る北斎展

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 昨年の秋、あべのハルカス美術館で『北斎 -富士を超えて- 』という展覧会が開催されました。このブログでも「浪のなかに宇宙を観た」というタイトルで昨年10月16日に、「肉筆画に精力を注いだ最晩年」を10月19日に紹介している。大英博物館との国際共同プロジェクトだったのですが、5月から8月にかけてにロンドンで開催されたオリジナル版とも言うべき展覧会のドキュメンタリーが、この映画『大英博物館 プレゼンツ 北斎』。あべのハルカスの展覧会のあと、この映画が公開されるのを心待ちにしていた。

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 すでに観た展覧会の記録映画だし、と高をくくっていました。が、声も出ないほど圧倒されました。中身がメチャ濃い。デイビッド・ホックニーをはじめ、画家や陶芸家などのアーティスト、美術史家や北斎研究家などの学者が北斎の作品を前に、熱く熱く語るのです。感動のあまり涙を流す人まで。日本が生んだ最も偉大な芸術家として世界が認めているのは知っていたが、これほどまでとは思いもしなかった。

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 90歳まで進化し続けた北斎の生きざまと、向上心を抱き続け、芸術性の追求に生涯をささげた並外れた意欲に迫るドキュメンタリー。NHKが8K撮影で協力し、今までわからなかった筆の運びや刷りの技術を新発見するなど、映画ならではの見どころも満載だ。
 北斎愛あふれる映画に深く感動するとともに、明治時代もまた現代も、北斎の偉大さを真に評価するのが日本人じゃないことを残念に思います。

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2018年5月 3日 (木)

イベール、椿昇、カオルコほか

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 うめきた広場の3点を含めてヤノベケンジの作品は合計7点、せせらぎのみちに「SHIP'S CAT」、北館ナレッジプラザに代表作「ジャイアント・トらやん」や「アトム・カー」も展示されている。これだけまとまって彼の作品を観る機会は、とても珍しいのではないでしょうか。

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 フランスのファブリス・イベール作「TED HYBER」もおもしろい。口から水を吐くグリーンのクマは、自然と人間の関係を考えて作品を構想するイベールの分身のようなテディベア。それにそれに懐かしのキース・へリングも。1983年、東京青山のギャルリー・ワタリでの展覧会、ビルの壁面も内部もすべて使って開催された伝説の個展を再現した展示もあります。なんと今年は彼の生誕60周年だそうだ。

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 そして椿昇がバルーン素材で作った高さ20mの「フラグメンタ」が、吹き抜けの大空間に金色に輝いてそびえています。この牡牛、聖書に出てくるのか、ギリシャ神話に由来するのか。左には伊藤若冲へのオマージュのような「鸚鵡図」。「図」とタイトルされていますが、堂々たる立体作品。やはり現代アートにサイズ感は必須なんですね。

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 今まで述べてきた巨大な立体アート作品とは違って、平面作品だけど存在感があったのが、カオルコの絵画「IDOL」シリーズ。現代を生きる女性を描きながら明治・大正時代の着物の柄をコラージュ。古きも新しきも取り込んで、時代を超越した日本の美を創造している。以上、5月13日(日)までの展覧会です。

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GRAN ART FES
グランフロント大阪
2018年4月26日(木)~5月13日(日)

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