木梨憲武さん、サイコーです
ジジイ VS 高校生 こんなキャッチフレーズの予告編を見て、楽しみにしていた映画「いぬやしき」。奥浩哉さんのSFファンタジー漫画が原作です。(残念ながら原作は見ていません) これを佐藤信介監督が映画化しました。それもアニメじゃなく、実写で。あらゆる映像技術を駆使した驚きのシーンの連続。ハリウッドじゃなくて日本でこれが生まれたことをうれしく思います。
定年間近、会社にも家庭にも居場所がない情けないオヤジ。(若者から見たらジジイか) そんなダメおやじっぷりを木梨憲武が熱演。このあたり、身につまされます。でもある夜に起きた宇宙人UFOの事故がもとで、特殊な機械・兵器・人間にされてしまう。ここから物語は意外な展開を始める。
その夜、同じように人間じゃなくなる高校生。佐藤健が感情のない冷酷無比なキャラクターを好演。非情なのか、やさしいのか。何を考えているのかわからない、人間離れした得体のしれない生命体の雰囲気を醸し出していて見事です。二人の登場人物、キャスティングが本当にうまいと感心しました。
日本の漫画が表現する世界はやはりスゴイ。スケールがでっかく、そして奥が深い。手塚治虫以来の伝統でしょう。この構想力に最先端の映像技術が加われば、怖いものなし。実写で映画化するのは不可能だと思われていた作品が、これからもっともっと映画になることを期待します。クールジャパン、もっともっと世界へ。
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