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2018年4月

2018年4月30日 (月)

うめきた広場にヤノベケンジ

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 大阪駅からグランフロントに歩いていたら、あっヤノベケンジだ!と目に飛び込んできたアート作品。近づいてみると、グランフロント大阪 まちびらき5周年を記念して4月26日(木)から5月13日(日)まで開催されている 『GRAND ART FES』の展示でした。

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 真ん中に置かれた有名な「サン・チャイルド」は高さ6.2m。東日本大震災後に制作された希望のモニュメントです。足をしっかり踏ん張り、前を見据えて暗い世界に立ち向かう子ども像。手には太陽を持ち、再生・復興へむかって光をかざしている。2011年の作品。

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 左には2009年作、放射状にのびる突起物におおわれた巨大な球体 「ウルトラ -黒い太陽- 」が。中では人工の稲妻発生装置が放つ火花が躍っているそうですが、残念ながらこの時は見えなかった。もう一度観に行かなくっちゃ。

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 そして右には2015年の「風神の塔」。小型風力発電によって水を汲み上げ、口に溜まると吐き出すことで水の循環と浄化を起こすモニュメント。原発事故による全村民避難となった飯館村の人々との交流から構想が生まれたという。
 うめきた広場以外の場所にも椿昇やファブリス・イベールなどの作品が展示してあるので、次回また紹介します。

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GRAN ART FES
グランフロント大阪
2018年4月26日(木)~5月13日(日)

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2018年4月27日 (金)

シャクナゲの魅力を六甲山で

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 布引から山道を歩いて1時間半。神戸市立森林植物園のシャクナゲは、いまが見頃です。ツツジ・シャクナゲ園という区画に周遊路がめぐらされ、ヒノキなどの針葉樹の林の中に咲き誇っているピンクのトンネルを歩きながら、華麗な花を楽しめる。ひと山全部がシャクナゲの群生になっているのは珍しいのではないでしょうか。

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 シャクナゲは亜寒帯から熱帯山地まで広く北半球に分布するツツジ科の低木。そして常緑広葉樹にもかかわらず寒冷地でも育つ。特にヒマラヤ周辺にはたくさんの種類があるそうで、ネパールの国花にもなっている。日本でもツクシシャクナゲやアズマシャクナゲ、ホンシャクナゲやホソバシャクナゲなど5~6種類が自生しているそうです。

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 つやつやした葉には毒があり、食べると吐き気や下痢、呼吸困難を引き起こすという。動物に食べられないよう自分の身を守る知恵でしょうね。葉は丸まっていて裏が茶色。平たい葉で裏も緑色の園芸種(西洋シャクナゲ)とは明らかに違う。高山植物園で見たヒマラヤのシャクナゲは葉の裏がびっしり産毛でおおわれていました。

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 花の色はピンクの濃淡の諧調が無数にあり、一本一本みんな微妙に違っている。白い花もあって見飽きない。ツツジより大振りで華やかな花の群生が、すこし薄暗い林間にポッと明るい空間を作り出す。市街地の近くで深山の趣、森林植物園のこの季節ならではの喜び。見頃はあと2週間ほどです。

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2018年4月24日 (火)

木梨憲武さん、サイコーです

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 ジジイ VS 高校生 こんなキャッチフレーズの予告編を見て、楽しみにしていた映画「いぬやしき」。奥浩哉さんのSFファンタジー漫画が原作です。(残念ながら原作は見ていません) これを佐藤信介監督が映画化しました。それもアニメじゃなく、実写で。あらゆる映像技術を駆使した驚きのシーンの連続。ハリウッドじゃなくて日本でこれが生まれたことをうれしく思います。

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 定年間近、会社にも家庭にも居場所がない情けないオヤジ。(若者から見たらジジイか) そんなダメおやじっぷりを木梨憲武が熱演。このあたり、身につまされます。でもある夜に起きた宇宙人UFOの事故がもとで、特殊な機械・兵器・人間にされてしまう。ここから物語は意外な展開を始める。

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 その夜、同じように人間じゃなくなる高校生。佐藤健が感情のない冷酷無比なキャラクターを好演。非情なのか、やさしいのか。何を考えているのかわからない、人間離れした得体のしれない生命体の雰囲気を醸し出していて見事です。二人の登場人物、キャスティングが本当にうまいと感心しました。

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 日本の漫画が表現する世界はやはりスゴイ。スケールがでっかく、そして奥が深い。手塚治虫以来の伝統でしょう。この構想力に最先端の映像技術が加われば、怖いものなし。実写で映画化するのは不可能だと思われていた作品が、これからもっともっと映画になることを期待します。クールジャパン、もっともっと世界へ。
 

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2018年4月21日 (土)

和気町の藤公園が見事です

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 北海道から鹿児島まで、野生のフジが生息しない沖縄を除く46都道府県から約100種類、150本のフジを集めた岡山県和気町の藤公園。国や県が天然記念物に指定している有名なものが79種類、中国の空海ゆかりの寺や韓国からも収集されているそうだ。この種類の多さで『日本一』の藤公園と名乗っている。いろんな日本一があるものだ。

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 4月29日から5月12日までの2週間、ここで「藤まつり」が開催される。だから今はまだ見ごろ一歩手前ですが、それでも十分美しい。人混みにもまれるよりは、ゆっくり見物できる今のほうがいいかもしれません。フジはほとんどが薄紫の「藤色」ですが、すこし青味がかった藤色や赤味がかった藤色がある。それらに濃淡があり、微妙に見え方の違いがあっておもしろい。

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 煙るような紫色のなか、はっとするのが清楚な美しさをたたえたシラフジ。この立派なのは宮崎神宮からのオオシラフジだ。これは国指定天然記念物。宮崎まで行けば、親樹である日本最大のオオシラフジを見ることができるはずです。すこし暖色系のやさしい白。自然界のまさに自然な白は、人工的には再現できません。

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 ここ藤公園で初めて見たのが珍しいピンク色のフジ。静岡県豊田町からきたそうですが、こんな色のフジもあるんですね。いろんな発見があって楽しめる。これら150本のフジがあと1週間もすればもっともっと房を長くして、圧巻の景色になるのでしょうね。総延長500mの藤棚の下を散策しながら、全国のいろんな名藤を愛でるなんて、贅沢!

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 岡山県和気町は奈良時代の和気清麻呂の生誕地で、和気神社があるところ。藤公園は清麻呂の生誕1,250年を記念して、昭和60年に開園したという。紫も白もピンクも、どのフジも今が盛り。甘い香りをまわりに発散し、蜂をいっぱい呼び寄せて子孫繫栄を目指しています。役に立たない人間は、その営みのお相伴にあずかり眼を楽しませてもらいます。

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2018年4月18日 (水)

北海道では初夏を告げる花

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 いまリラが六甲のうちのそばで美しい花を咲かせています。冷涼な気候を好むこの樹は北海道では初夏を告げる花と呼ばれ、街路樹にもたくさん使われている。さっぽろライラックまつりも毎年5月中旬に開催されます。ライラックは英語で、フランス語ではリラ。わたしたちにはこのリラという名前のほうがなじみがあるかもしれません。花の時期からみると、やはり北海道より一か月季節の進行が早いようです。

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 リラはモクセイ科の落葉樹でヨーロッパのバルカン半島からクリミア半島にかけてが原産地だそうだ。明るい紫色、花弁4枚で十文字の花が穂状についた華やかな姿。あたりにはやさしく甘い香りが漂う。この香りはストレスを緩和する働きがあり、香水の原料にもなる。 
 この花は日本でもいろんな人に歌われているが、歌詞はほとんどがリラだと思う。ライラックは、日本語のリズムにのりにくいのでしょうか。

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2018年4月15日 (日)

ベルリンから来た魔笛

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 ベルリン・コーミッシェ・オーパーのモーツァルト「魔笛」を、兵庫県立芸術文化センターで観てきました。バリー・コスキーによる、いままで見たことがないユニークな新演出で楽しめました。美術は背後の壁に映し出される映像。このプロジェクションマッピングのようなサイケデリックな映像と歌手・出演者の動きが一体となった見事な舞台でした。

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 コスチュームは20世紀後半? つまり現代劇? 映像も切り絵や影絵を思わせる、わざと平面的な描き方でレトロな雰囲気をうまく表現している。「魔笛」はファンタジーだから、時代は特定できない架空の世界の物語になっているのが常道だ。いままで観たものは古代あるいは中世を思わせる演出がほとんどだった。今回の昭和レトロ(ヘンな表現?)な舞台は初めてだ。
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 ちょっとロシア・アヴァンギャルドやポップアートのようなセンスを散りばめた楽しくアートな「魔笛」。セリフがでっかく映し出されたりするのは、日本の劇画の影響か。いずれにしてもオペラの領域を大きく広げたのは確かだ。歌舞伎や狂言も、これをヒントにもっともっと可能性を追求してほしいと思いました。おなじ舞台芸術として、できることはいっぱいありそうです。

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2018年4月 9日 (月)

廣田神社のミツバツツジ

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 白っぽいピンク、紅っぽいピンク、紫っぽいピンク・・・。コバノミツバツツジは春の山へ行くといちばん目立つ花です。葉が出る前から咲きだすのと、群生して生えているのとで、あたり一面カラーの氾濫。パッと世界が変わるので、小さいころから強く印象に残っている。正式な名前も知らなくて、ただ「ツツジ」と呼んでいましたが。

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 コバノミツバツツジは葉が小枝の先に3枚付くのが特徴。そして西日本に自生する葉が小さいものを「小葉の三つ葉つつじ=コバノミツバツツジ」と呼ぶ。サクラより花の時期も長く、色も華やか。春が来た喜びにあふれています。サクラの儚さに美を見出すのが近代日本ですが、生きる歓びと湧き上がるエネルギーを素直に愛でる心も大切にしたい。

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 六甲山をはじめ近くの山々で普通に見られるけれど、この花の名所と言えば西宮市の廣田神社。兵庫県の天然記念物にも指定されている、それはそれは見事な群落です。2万平方メートルの境内一帯に約2万株が見られるという。高さは2~3mで、樹齢200年を超える木もあるそうだ。本殿の裏の小高い丘に向かってつけられた散策路は明るいピンクのトンネル。まさに春爛漫、気持ちがうきうきしてきます。

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 この廣田神社は兵庫県第一の古社だそうですが、阪神タイガースが開幕前に必勝祈願に訪れることでも知られている。トラファンが多い関西では毎年テレビのニュースにもなります。今年も金本監督以下、選手スタッフ全員でお参りしましたが、さてそのご利益やいかに! よい結果が出るよう祈っておきましょう。

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2018年4月 6日 (金)

てまりんと森の中のムーミン

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 けいママが訪れた信州奈川の春。 
 ここに暮らす人々はよく言います。「春の素晴らしさをよ〜く知っているから、長くてつらい冬を耐えられる」と。
 滞在中の一週間あまり、毎日野山を散策したり、窓から木々を眺めたりして、その言葉の重さを噛み締めました。

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 そして神戸に戻る前日、奈川の知人から頂戴したお土産に感激! 松本市に伝わる伝統工芸品が、こんなに可愛いお菓子「松本てまりん」になってるんですね。東京銀座の長野アンテナショップでも大人気の商品だとか。サクッと最中の中は何が入ってるの? さあ? ヒントはカラカラ音がするもの・・・です。これは確かに女性に受けますねえ。
 そしてもう1つ。思いがけないお土産を頂戴してしまいました。何と!ムーミンマーケット限定のキュートなイラスト入りのラズベリージャムです。

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   「ええっ!なんで? 奈川にムーミンショップが?」 いえいえ、けいママが滞在中、たまたま名古屋に行かれた知人が、パルコで開催されていたムーミンマーケットに出くわし、すぐさまムーミンオタクのけいママを思い出してくださったのです。しかもこのイラスト!
 以前けいママのブログ「ムーミン・ウインターマグ2015」に登場したものに、さらにストーリー性が加わっている、言わばお宝バージョンです。
 「これはもう、けいママのお土産に買うっきゃ無い!」と、わざわざ名古屋から奈川に持ち帰ってくださった、そのお心遣いにうるうる! 窓辺に置いて、早速愛用のムーミンマグとのコラボショットと相成りました。
 この地に来て、いつも一番楽しみなのは「お茶の時間」です。日々季節の変化を伝えてくれる庭の木々や植物。そこを行き交う様々な鳥たち。大好きなムーミンマグがいつもそばに。
 な〜んにも無いけど、ここは本当にいいところ・・・ と、土地の人たち。いえいえ、ここには何ものにも変えがたい豊かな時間がありますとも。
 てまりんとムーミンジャムを大事に抱えて神戸に戻るけいママですが、すぐにまた来ます! 次回、若葉で満たされる信州奈川に。

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2018年4月 3日 (火)

19世紀パリのボヘミアン

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 METライブビューイング、2017-18シーズンの第6作はプッチーニの「ラ・ボエーム」。このタイトルはフランス語ですが、英語ではボヘミアン。つまり伝統や常識にとらわれず、貧しいけれど自由奔放に生きる若き芸術家たち。ボヘミアからやって来たと考えられていたジプシーから想起された言葉です。

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 食べ物もない、ストーブの燃料もない、屋根裏部屋でその日暮らしをする売れない詩人、画家、音楽家たちの愛と悲しみを歌い上げた傑作オペラです。『わたしの名はミミ』や『冷たい手を』をはじめ、一度聴いたら忘れない名アリアが次々に出てくる。プッチーニという作曲家は何とすごいメロディメーカーなんだろうと改めて感嘆します。

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 19世紀パリの情景と賑わいを舞台に再現した、フランコ・ゼフィレッリのスケール感あふれる美術セットと群衆シーンの演出は、METで半世紀にわたり愛される永遠の定番。広い広いバックヤードがある劇場でしか上演できない。舞台裏の様子も映し出されるのは、ライブビューイングならでは。

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 全4幕の悲劇なんだけれど、あまり悲しさを引きずらないところが素晴らしい。もちろん感動的でラストシーはみんな涙するのですが・・・。思うにその理由の一つが、登場人物みんないい人ばかり。だからすごく後味がいい。主人公の悲劇はかわいそうなのだが、それよりも恋人や友人のあたたかい心にジーンとする。悲劇なのにハッピーエンド! ヘンな表現でしょうか。

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