神戸もソメイヨシノ開花宣言
23日(金)に神戸海洋気象台がサクラ(ソメイヨシノ)の開花宣言をしました。平年より5日、昨年より11日早いそうだ。神戸の場合、王子動物園にある標準木で5輪咲いているのを確認したら宣言を出すという。気象台の職員が目で確かめる。東京は3月17日に開花。こちらは靖国神社に標準木がある。
ソメイヨシノは江戸時代末期にオオシマザクラとエドヒガンザクラを交配して作られた樹種で、自己繁殖力はない。だから挿し木や接ぎ木で増やす。つまり全国の公園や街路樹でふつうに見られる「サクラ」は、すべて遺伝子が同じ。クローンなのです。しかし同じ遺伝子だといっても個体差はあるようで、並んで植えられていても開花の時期は少しずつずれる。だから気象台も毎年同じ標準木を観察して、開花宣言を出す。
今年はいつもより早く咲き始めたソメイヨシノ。満開まではあと1週間ぐらいでしょうか。この暖かさだと、もっと早まるかも。それに対して、いま満開なのがレンギョウやユキヤナギ。ま、これらはサクラより花期が長く、ながらく目を楽しませてくれる。悪く言えばだらだらと咲き続ける。あまり感動が強くない。インパクトが弱いのですよ。
サッと咲いてサッと散る潔さが愛でられるソメイヨシノは、成長は早いけれど寿命が短い。わずか60年の命。ヤマザクラなら樹齢300年や500年、なかには1000年以上のものまで生きているというのに。やはり自然の力にはかなわないのでしょう。でも人工か自然かなんてどうでもよくて、この時期になると気分が高揚します。花見、花見と騒ぐのは日本人だけらしいけど、やはりいいものですね。
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