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2018年3月12日 (月)

横尾忠則さんの冥土旅行?

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 「人は死んだらどこへ行くのか?」 誰もが必ず迎える死、でも誰も知らない死後の世界。昔からあらゆる宗教家や哲学者が想像をめぐらし、さまざまなイメージを提示してきたあの世。横尾さんは普通の人以上に死に対する関心が深かった。若いころからずっと彼の作品には死の影と生の喜びが裏表の関係で表現されてきた。そしてダンテの『神曲』を愛読し、ウイリアム・ドレイクやギュスターブ・ドレの挿絵にインスピレーションを受けて作品に引用したりもしている。地獄、煉獄、天国を旅する物語。

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 死のイメージが漂う赤のシリーズの原点は、少年時代に故郷・西脇で見た神戸大空襲で燃える夜空だそうだ。真っ赤に染まった山の向こうの遠くの空。美しく妖しく不気味に見えた印象が強烈だったようで、繰り返し妖しい赤が現れ観る者を不安にさせる。描かれたモチーフが牛若丸と弁慶やシンドバッド、モーツァルトターザン、宇宙蛍や暗夜行路だったとしても、幼いころから身近に感じていた死後の世界が色濃く反映されている。それはかけ離れた世界ではなく、現実のすぐ隣にある、どこか心休まる場所。行ってしまうと帰れない「冥土への旅」ではなく、行きつ戻りつしながら楽しむ「冥土旅行」。そんな旅行代理店ができると繁盛するでしょうね。

横尾忠則の冥土旅行
Jouney to the Next World
2018年2月24日(土)~5月6日(日)
横尾忠則現代美術館

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