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2018年2月 6日 (火)

宙に浮く若者は天使?

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 宙に浮かぶ人を見たら、あなたは彼を天使と思いますか? それとも悪魔? ハンガリー人のコーネル・ムンドルッツォ監督が作った『ジュピターズ・ムーン』。難民問題や医療ミスやテロリズムなどシリアスな社会問題を取り上げながら、見事な作品に仕上げている。ポスターではSFエンターテインメントと書いていますが、宗教ファンタジーと呼んでもいいと思う。

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 シリアから命がけで逃げてきた若者が、国境警備隊に銃撃されたとき、重力を操り空中浮遊する不思議な力を身につける。しかも傷を自力で治癒する能力まで・・・。宗教の世界でいう、まさに奇跡を起こす力だ。その能力を見つけて利用しようとする医師と若者が、警察の追跡から逃げながらさまざまな経験をする。そして感動的な結末を迎える。

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 お話もよくできているけれど、映像が本当に素晴らしい。見ている側も浮遊感を味わえる幻想的なシーン。臨場感あふれる迫力のカーチェイス。SFXを駆使した最近のハリウッド作品とは一線を画す、レトロな色彩と実写長回し映像。緊迫感のある展開に、新約聖書のエピソードを思わせるシーンもさりげなく挿入するなど、この監督ただ者ではない。こんなにいい作品なのに、席がガラガラなのは残念です。

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