« 2018年1月 | トップページ

2018年2月

2018年2月20日 (火)

革新者か?ペテン師か?

6
 歌って踊ってスピーディな展開にのせられて、ハッピーな気持ちになる。ヒュー・ジャックマン主演の「グレイテスト・ショーマン THE GREATEST SHOWMAN」は、一途に夢を追う人物を描いた素晴らしい映画です。でもいろいろ考えさせられることが多い映画でもある。偏見と差別。芸術と興行。身分と社会・・・。主人公のP.T.バーナムは19世紀アメリカの興行師。だから今とは全く事情が違う時代の物語。でも、やっぱり考えてしまう。現代でもそれらの問題の本質は何も変わっていないと思うからです。

Photo
 先進国といわれる国々で、100年前のように正面から差別を叫ぶ人はいなくなった。でも見ないように、関わらないように、と考える人は多いのではないでしょうか。バーナムが理想主義者か金儲け主義者かどうかわからないが、偏見を打破する突破口を開いたのは確かだ。そしてマイノリティと共に生き、多様性を大切にする社会へ、私たちの目を向けさせる。そしてもう一つ、芸術は難解で高尚なものだという呪縛からも解放してくれた。なんてことを言うと、たたかれるかな。マイケル・グレーシー監督はお気楽を装って、深いところに問題の種をうまく埋めることに成功した。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月17日 (土)

南京町の春節祭も、30回目

Photo
 中国の正月は旧暦で祝う。その春節、神戸の中華街「南京町」の春節祭も、今年で30回目だそうだ。『福』の字がさかさまになった旗やランタンが、通りにたくさん渡してある。福が降ってくるように、との願いだ。そして招福の色でしょうか、街には真っ赤と金色があふれている。

Photo_3
 この中国の正月風俗を楽しもうと年々人出が増えてきた。混雑緩和のため南京町内の主な通りは一方通行。ガードマンも多数出動して交通整理に当たっている。全国各地から、中国や台湾からも観光客が訪れ、南京町名物の点心の買い食いもままならないぐらいの賑わい。

Photo_2
 中国風の獅子舞や龍の舞、三国志の登場人物や楊貴妃に扮して練り歩く中国史人遊行など、さまざまな出し物で夜まで楽しませてくれる。それに1枚200円のポチ宝くじも。海外旅行やホテルの宿泊券、南京町で使える食事券などが当たる。朝早くから行列ができる人気ぶり。1日の販売枚数に限りがあるので、お早めに。

南京町春節祭
2018年2月16日(旧暦元旦)~18日

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月14日 (水)

神戸駅前で、パンまつり

Photo
 パン好きの神戸っ子が大喜びするイベント『てくてくパンまつり』が、JR神戸駅前のHDCで開催された。知らなかったけど今回が第3回だそうです。神戸だけじゃなく、大阪や京都の人気店や話題のベーカリー約35店舗が参加。地下1階から5階までビルの中を上ったり下りたり、てくてく歩きながらいろんなパン、いろんな味を楽しめる。よく知っているお店も何軒か出店しているので、出かけてみました。

Photo_2
 たとえば5階は食パンフロア。「もっちり」や、「ふわふわ」や、「しっとり」や、「あっさり」など、それぞれの形容詞も多彩だ。カナダ産小麦に、北海道の牛乳に、大山の生クリームに、熟成させた湯だねに、と材料にもこだわった食パン専門店や人気の行列店が集合している。炊いたお米を練りこんだ食パンまであるんですね。

Photo
 1階の玄関前で長い行列ができていました。エスプレッソ移動販売のワゴン車です。知り合いがインスタにアップしていた大阪・天満のお店のクルマで、とても有名らしい。「エコプレッソ」という名前で、カップまで食べられるエスプレッソがユニークです。コーヒーの苦みとカップの甘みがマッチして、これはイケル!おいしい! 女の子や猫のラテアートもかわいかった。

Photo_2
 お総菜パンやお菓子パン、サンドイッチやパニーニ、ベーグルや焼き立てアップルパイまで、いまのパンブームがすべてわかる陣容です。各フロアにイートインコーナーも用意されていて、焼き立てをすぐに食べられるのがうれしい。パン好きとしては、とてもおもしろく満足できるイベントでした。また来年も期待したいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月10日 (土)

人は奇跡に飢えている

Photo
 神、天使、あるいは悪魔、あるいは宇宙人。理解を超絶する物事に接したとき、ある種の超能力を目の当たりにしたとき、人々はその存在を畏れ敬う。これが最もプリミティブな宗教体験かもしれない。世界のさまざまな地域の神話や、宗教・宗派の創始者の事績。それらは自然現象を含めて、当時の人たちを畏れさせた。まさに、未知との遭遇。コーネル・ムンドルッツォ監督の「ジュピターズ・ムーン」を観て思い浮かべた妄想です。

Photo_2
 新大陸発見の後、馬を知らなかったインカ帝国の人たちはスペインの騎兵たちを神だと思って畏れて逃げたそうだ。だから歴史ある帝国はあっけなく滅んだという。これを科学が未熟だから、情報が少ないから、無知だから、と笑うことはできない。いまも事情は大して変わらないと思う。分かっているつもりでも、何も解決できない。平和がいいと分かっていても争いは続く。自由、民主主義、科学的思考。世界の進歩をリードしてきたヨーロッパで、いま起きている難民問題やテロや排他主義。人類の英知が結集しているはずなのに。

Photo_3
 そしてこんな問題山積で不安な日々が、奇跡を熱望する。救世主を待ち望み、神や天使を生み出す。宗教が機能する素地はじゅうぶんだ。しかし既成の宗教は形式化してしまい、儀式を行うだけの存在になってしまった。残念だけれど、現代人の受け皿にはなりえない。ムンドルッツォ監督はこのような閉塞状況を見つめて、ささやかな希望のおとぎ話を作りたかったのかもしれない。ちなみに作品タイトルの「ジュピターズ・ムーン」は、木星の月「エウロパ(ヨーロッパ)」にちなむそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月 6日 (火)

宙に浮く若者は天使?

4
 宙に浮かぶ人を見たら、あなたは彼を天使と思いますか? それとも悪魔? ハンガリー人のコーネル・ムンドルッツォ監督が作った『ジュピターズ・ムーン』。難民問題や医療ミスやテロリズムなどシリアスな社会問題を取り上げながら、見事な作品に仕上げている。ポスターではSFエンターテインメントと書いていますが、宗教ファンタジーと呼んでもいいと思う。

Photo
 シリアから命がけで逃げてきた若者が、国境警備隊に銃撃されたとき、重力を操り空中浮遊する不思議な力を身につける。しかも傷を自力で治癒する能力まで・・・。宗教の世界でいう、まさに奇跡を起こす力だ。その能力を見つけて利用しようとする医師と若者が、警察の追跡から逃げながらさまざまな経験をする。そして感動的な結末を迎える。

Photo_2
 お話もよくできているけれど、映像が本当に素晴らしい。見ている側も浮遊感を味わえる幻想的なシーン。臨場感あふれる迫力のカーチェイス。SFXを駆使した最近のハリウッド作品とは一線を画す、レトロな色彩と実写長回し映像。緊迫感のある展開に、新約聖書のエピソードを思わせるシーンもさりげなく挿入するなど、この監督ただ者ではない。こんなにいい作品なのに、席がガラガラなのは残念です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月 1日 (木)

野麦の雪は今がサイコー

Photo
 信州奈川の野麦峠スキー場。先日の厳しい寒波も和らいで、いまスキーとスノボで遊ぶには絶好のシーズンに入っている。標高が1,400m~2,130mと高いので、もともと雪質の良さは定評がある。ところが寒波が来ると、晴れた昼間でもいちばん上はマイナス15℃以下にもなる。ここまで下がって風が吹くと、顔の少しだけ出ているところなど、寒さではなく痛さを感じるぐらい。

Photo_2
 野麦峠スキー場は標高差もあるし、全長4,000mを一気に滑れる上級者向きのコースだ。ただ途中に斜度が大きく狭くて厳しいところを通らなければいけないので、初心者にはちょっときついかもしれない。その分ゲレンデは空いていて、誰かにぶつかられてケガをする心配はあまりない。なにより素晴らしいのはパノラマビュー。正面に乗鞍岳、右に穂高連峰、左には御嶽山。何度見ても感動します。

Photo_4
 そして最大の魅力は人が少ないこと。スキー場の経営者は苦労が絶えないかもしれないが、利用する客からみるとこんなにいいことはない。まさに穴場。リフト待ちなど30年ほど前のスキーブーム以来、とんと見かけない。最近はまたスキーやボードの人気が復活してきたけれど、土日を除くとがらんしてゲレンデを貸し切り状態で楽しめる。野麦の名誉のために言っておきますが、土日は第三駐車場まで満杯になることもあります。

Photo_3
 滑りやすくて快適なパウダースノーは、転倒しても気持ちがいい。転びたいわけじゃないけれど。ヒザが疲れてきて雪煙を上げて転んでも、地球と戯れている感じで楽しい(すこし負け惜しみ)。こんなに条件がいい、いい、と褒めまくるスキー場で何十年も滑っているのに、まったく上達しないのはなぜだろう? 年数は長くても、ひとシーズンに2~3日じゃあ、誰でもダメおやじ。(負け惜しみの極致!)。GoProで撮影してもらった映像からの写真でした。

Photo_2
NOMUGI 野麦峠スキー場

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2018年1月 | トップページ