奈川はすっかり冬景色
恵那トンネルを抜けたあたりから雪が舞いはじめ、権兵衛峠まで来るとしっかり積もっているじゃないですか。でもまだ12月。すぐに融けるさ、と高をくくっていたら、藪原から境峠を越えるころには吹雪になっていた。「こりゃ除雪車に出動してもらわないとヤバいぞ」と考えながら奈川の家へ。最後の坂を登れるか、と心配しながらやっと到着。ヤレヤレ、ハァ。たぶんこの冬一番の寒気がやって来たのだと思う。
薪ストーブが赤々と燃える部屋から外のテラスを見ていると、みるみるうちに10cm以上は積もっていく。朝起きると世界は真っ白に変わっていました。美しい季節の到来です。聞けば今シーズン3度目か4度目の雪らしいけれど、いままでは翌日すぐに融けてしまうような寒さだったらしい。でも今回は気温も低いし、もしかしたら根雪になって長い長い冬の始まりかも。20日オープンと宣言しているスキー場はうれしいかもしれない。
雪が積もる前の冬枯れの風景は、緑もなく枯れ枝や枯れ草の薄茶色ばかりの地味な色合い。それが雪に覆われると汚いものはすべて見えなくなる。ピュアで無垢な世界。世俗の罪もしばらくは許される、あるいは執行猶予される。そんな感じかな。寒さは厳しいけれど、そんな季節が好きです。薪が燃える音や炎の色が、こんなに素敵なものだと思い出させてくれるから。
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