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2017年11月 3日 (金)

オルゴール館も展示会場です

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 オルゴール館の庭に印象的な作品がある。藤浩志の『六甲の不思議の森の物語』です。木々の間や池のまわりを散策していると、目に見えてくるカラフルな恐竜や動物や花々。これらは膨大な数のオモチャやぬいぐるみで作られている。作者が全国で展開する「かえっこ」というオモチャ交換プログラムから生み出されたという。子どもたちから顧みられなくなったモノの再利用。忘れ去られた思い出に、新たな命が吹き込まれました。

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 この作家はパプアニューギニア国立芸術学校の講師や十和田市現代美術館の館長を務めるなど、アーティストの枠を超えた幅広い活動をしているそうだ。そのせいかアートを見る目が広く深い。園内の作品群を観てまわりながら、アートの社会的意義や、作品だけじゃなく制作行為そのものがアートになることなど、いろいろと考えさせられる。

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 オルゴール館と高山美術館を結ぶ木道沿いには大きなドームが5~6個出現している。どこか遠い星にある宇宙基地のようで奇妙な感覚になる。半透明ビニールでできているので、内部やむこうの風景や歩く人が透けて見える。これも非日常の視覚体験。奥中章人の作品『Inter-world-sway』です。木道を歩くときにフニョフニョした柔らかい表面に触れながら、そして体をねじりながら通り抜けるのもおもしろい体験。身体性を意識させるのが新しい。

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 そして玄関前にはステンドグラス作家の田中千紘が作る『幸せの種まき』がある。鏡でできた四葉のクローバーを、作家が鑑賞者と協働して植え続けている。最初はまばらだったクローバーが徐々に増え、展覧会終了時には一面を埋め尽くすというプロジェクト。参加型で現在進行中のアートです。天気や季節の変化、見る角度によって光の当たり具合や映し出される景観が変わり、つねに新鮮な驚きがある。同じ瞬間は二度とない、一期一会のアートです。

六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2017
2017年9月9日(土)~11月23日(木・祝)

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