水際から橋の下、昼も夜も
釣り人がいっぱい糸を垂れる岸壁、神戸大橋の下に出現したヒマワリ畑。西村正徳の作品「O2 ひまわり / Thank-You Presents to Oxygen」です。酸素ボンベの上に咲いたヒマワリの花が150本。畑の中を回遊するように、ヒマワリの間を歩ける。それぞれのボンベの胴体には開港から現代までの西暦年号が書いてある。自分の誕生年でしょうか、アップで撮影している人もいます。同じヒマワリの作品が神戸空港海上アクセスターミナルビルにも設置されているので、見比べるのもおもしろい。
神戸大橋と言えば、その真下に金土日と祝日にあらわれるカフェがある。建築家ユニットのドットアーキテクトの作品「UNDER THE BRIDGE」です。ここではいろんなパフォーマンスやアートイベントが行われる。来た人はビールやコーヒーを飲みながら思い思いに楽しむ。集い、つながり、場を共有する。そうやって過ごす時間がアートなのだ。
行ったときはコンテンポラリー音楽のパフォーマンスをやっていた。上の写真の奥の方。わかりにくいのでアップも載せます。大きな銅鑼をマイクでこすったり指ではじいたり、マリンバをなでたり叩いたり。それらの音をアンプで増幅させ共振させ、音のひずみやノイズを活用したサウンドアート。もちろん決まった調性はなく、規則的なリズムもない。始めもなく終わりもない。どうやって終わるんだろう?と思っていたら、30分ほどしたら奏者が立ち上がってお辞儀をしたので、拍手をしました。全身を使った現代音楽、かなり体力がいる!
暗くなってからメリケンパークに派手な電飾があらわれた。やなぎみわの作品「花鳥虹」、台湾で制作した移動舞台車です。大型トラックを改造し、ボディの壁や屋根が開いてステージになる仕掛け。背景がゆっくり立ち上がったり、電飾のデザインが点滅したり、にぎやかに見せてくれる。台湾にはこんな移動舞台車がたくさんあり、全国をまわってお芝居や歌謡ショーが開かれているという。やなぎみわさんも、これを使って演劇公演を行っている。港都150年芸術祭の最終日、10月15日(日)にはこのステージでやなぎさんのトークショーが予定されている。
神戸開港150年記念
港都 KOBE 芸術祭
2017年9月16日(土)~10月15日(日)
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