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2017年9月13日 (水)

建築の面から見た ラ コリーナ

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 ラ コリーナ近江八幡の緑あふれる建物群を設計した建築家・建築史家の藤森照信さん。屋根にいっぱいタンポポが植えられた自邸のタンポポハウス。ニラが植えられた赤瀬川原平さんの家。浜松の秋野不矩美術館。多治見モザイクタイルミュージアム。そして高い木の上にある高過庵など想像を絶する茶室建築の数々で知られている、世界の誰とも似ていない稀有の建築家です。

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 メインショップの屋根は芝生が植えられ松の木まで生えている。自然のまま(不揃い)の栗の木の柱列。壁は土壁。床は石。自然素材を使ったまるで縄文時代のような、あるいはアフリカの少数部族の住居のような、また逆に何千年も未来の建築物のような不思議さ。見たことのない体験なのだが、とても懐かしい。世界にやさしく包まれる感覚。

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 内部も漆喰に炭片がいっぱい貼り付けてある天井や、均一の平面じゃない昔風の窓ガラスなど、随所にこだわりが見られる。カフェのテーブルやイスもごつごつした削り跡を残した栗材と鉄でできている。そして中央の大きなテーブルには、なんと緑の寄せ植えまで。癒しを通り越して、楽しいファンタジーの世界。

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 田んぼを囲むようにめぐらされた回廊。田んぼの中に設置された小人の住居のようなオブジェ。ドアがあり窓があり、そして屋根に松が植えられている。銅板で葺かれた本社の大きい建物。もともと生えていた大木は屋根を突き抜けている。それら人工の建造物が田んぼや段々畑や植木を育てる農園と違和感なくつながって、美しい夢の景観を形作っているのが素晴らしい。

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 エコロジーやサステナビリティ、環境や自然保護というと、理念ばかり先行して味気ないものになりがちだ。でもここラ コリーナには遊び心がいっぱいで、見学や買い物に来た人はもちろん働く人もみんなイキイキしていて気分がいい。とても中身が充実した野外芸術祭で、アートやイベントを存分に楽しんだような満足感を得られました。クライアントの熱意と建築家のアイデアに脱帽です。

ラ コリーナ 近江八幡
滋賀県近江八幡市北ノ庄町615-1

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