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2017年8月26日 (土)

手塚治虫の天才を再認識

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 六甲アイランドの神戸ゆかりの美術館で開催されている「手塚治虫展」。生きているうちから『マンガの神様』と呼ばれていた手塚さん。昭和3年(1928年)11月3日に生まれ、平成元年(1989年)2月9日に亡くなる、まさに激動の昭和を生きた巨人です。ストーリーマンガ、アニメーション・・・。先駆者としての苦闘と表現アイデアが見て取れるいい展覧会です。

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 小さいころから絵が好きで、戦時中も教官に隠れてマンガを描いていたという手塚さんのプロデビューは、まだ医学生だった17歳のとき。そして60歳で死ぬ直前まで描いていた直筆原稿まで、生涯にわたる膨大なマンガやアニメーションのなかから約150点の原画・映像・資料を展示して、その偉大な足跡をたどっている。

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 「ジャングル大帝」、「鉄腕アトム」、「リボンの騎士」など少年少女向きから、「火の鳥」、「ブッダ」、「ブラック・ジャック」など大人も対象にした奥深いテーマを取り上げたもの。そして晩年の「陽だまりの樹」や「アドルフに告ぐ」など、つねに第一線で活躍。日本のマンガ、アニメを世界のトップへ押し上げた最大の功労者だ。

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 戦前の漫画から戦後のマンガへ。ストーリー展開。コマ割りの革新。擬音語の強調。すべて手塚さんが生みだした。おかげで後の作家たちも見事に育った。生命の尊厳や反戦をテーマにしたスケールの大きい作品は、もし長生きしていたノーベル文学賞を受賞していたのでは、と思わせる。(ボブ・ディランも受賞してるんだし) それはさておき、もし手塚治虫という天才がいなかったら、日本の文化はもっと貧相だったに違いない。

手塚治虫展
2017年7月8日(土)~8月31日(木)
神戸ゆかりの美術館

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