人類の、のっぴきならない遊動
「INEVITABLE NOMADISM のっぴきならない遊動」という気になるタイトルの展覧会を、京都芸術センターへ観に行ってきました。黒宮菜菜、二藤健人、若木くるみ、若手アーティスト3人のグループ展です。
10万年前にアフリカを出発したホモサピエンス。何万年をかけて世界のすみずみまで拡がった。その過程でいろんな場所に芸術の痕跡を残してきました。動く、遊ぶ、表現する、残す・・・これらはDNAに組み込まれた人類の本能かもしれません。
そんな本能を内包した身体性をベースにした平面作品、映像作品、立体作品、インスタレーションの展覧会。会場の京都芸術センターは、1993年に閉校になった明倫小学校を活用した多目的アートスペース。1階から4階までの元教室や階段の踊り場、廊下を使った展示は見ごたえ十分。
三人三様、それぞれ面白いが、和紙や染料を使って「にじみ」や「ぼかし」で表現する黒宮さんの独創的な絵画にとても感動しました。由緒ある戦前の名建築と渾然一体となった、素晴らしい世界を産み出している。今後の活動に期待したい。
黒宮菜菜/二藤健人/若木くるみ
INEVITABLE NOMADISM
のっぴきならない遊動
2017年5月25日(木)~7月2日(日)
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