まだ早め?六甲のアジサイ
六甲山でいちばんポピュラーな花はアジサイ。でもこれが、じつは園芸種だそうだ。伊豆半島付近に自生するガクアジサイ(別名ハマアジサイ)をヨーロッパで手毬(てまり)タイプに品種改良されて、日本に逆輸入されたものだという。以上は神戸市立森林植物園でもらった『六甲山のアジサイ』というリーフレットに書いてありました。NPO法人『六甲山の自然を学ぼう会』が発行したもの。
西洋アジサイとも呼ぶ園芸種。装飾花だけでボールのような華やかなカタをつくり、梅雨の時期に爽やかに目を楽しませてくれます。ただし、今はまだ少し早いのかまだあまり咲いていません。写真は、ヒメアジサイの群落の中でまとまって咲き始めた一画を撮影したもの。
で、森林植物園の中にあるアジサイ園では、少し花期が早いヤマアジサイの仲間・シチダンカが見頃です。この花もおもしろいエピソードを持っています。江戸時代にシーボルトが標本にして持ち帰り、『フローラ・ヤポン(日本植物誌)』に記載されていたが、それ以来日本では見つからず、幻の花となっていた。ところが1959年に六甲山小学校の先生が六甲ケーブル沿線付近で再発見したのだ。
そんなわけでアジサイ園では、シチダンカがたくさん育てられている。花弁10~15枚の飾り花が星型に重なり合った、水色の花。よく見るアジサイのゴージャスさはありませんが、夢の中で見たような、小ぶりで清楚で儚げで、まさに幻の花と言うにふさわしい。梅雨入りしても爽やかな晴天が多い今年。地上の星を見るには絶好です。
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