ジャパングラフ、7号は沖縄
全国の47都道府県をひとつずつ取り上げ、その土地の風土や固有の文化を美しい写真と文章で紹介する『JAPANGRAHP』。写真家の森善之さんが中心になって株式会社七雲から発行されている。急速に画一化が進むなか、いま残さなければ消えてなくなるかもしれないモノやコト、景観や祭礼や風習を丁寧に取材。それらを一冊の本にまとめるという、とても意義のある活動だ。そしてこのたび7号沖縄編が出版され、その出版記念展が開催されている。
沖縄県はとても広い。今回の取材でも、本島以外に伊江島や平安座島、久高島、宮古島や石垣島、鳩間島や与那国島、波照間島、南大東島などの島々をアーティストたちが訪れている。そこで彼らが見て記録した神事や生活習慣は、大きな海に隔てられているせいか、それぞれ独特の姿がある。神話と伝承。自然と人間の融合。先祖の魂と現代の子供たちとの交流。観光客の目では触れられない、奥深い歴史と真実の暮らしが、すごく魅力的に映る。
ネット上にはさまざまな情報があふれ、もはや手に入らない知識や知見はない、という便利な時代になりました。でも、だからこそ、しっかりした目で編集しパッケージされたジャパングラフのような本が、ますます存在価値を高めてくると思う。まだ7号、47すべてを出し終えるまで、ぜひがんばっていただきたいと思います。
coffee books gallery iTohen
6月21日(水)~7月2日(日)
大阪市北区本庄西2-14-18 富士ビル1F
books & folkart ナナクモ
6月23日(金)~7月2日(日)
京都府宇治市宇治妙楽144
平敷兼七ギャラリー
7月5日(水)~7月17日(月)
沖縄県浦添市城間1-38-6
| 固定リンク
「アート雑記」カテゴリの記事
- モアレにクラクラ(2023.10.03)
- 世界の街で草間彌生(2023.05.17)
- 海の未来はダイジョーブ?(2022.07.29)
- 絶景! 五色塚古墳(2022.06.11)
- おもしろキュビズム空間(2022.04.26)
コメント