« 郵便局のシンボルツリー? | トップページ | 展覧会名は、新宮晋の宇宙船 »

2017年4月12日 (水)

醤油の街の行灯アート

Photo
 白壁の土蔵、ベンガラ格子・・・歴史的な美しい街並みが残る和歌山県の湯浅町は、醤油発祥の地として知られている。鎌倉時代の高僧・覚心(法燈国師)が宋にわたり禅宗の修行を重ね、建長6年(1254)紀州由良の興国寺に帰ったとき、彼の地で覚えて来た加工味噌の醸造法を伝えたのが、金山寺味噌だそうです。それからまもなく、味噌づくりの職人が桶に赤褐色の汁が溜まることに気づいたのが、醤油の始まりと考えられている。

Photo_2
 湯浅の港から船積みされて大坂や江戸に運ばれた醤油は評判を呼び、やがて日本各地に製造法が広まったという。江戸時代の文化年間(1804~1818)には1000戸の湯浅に92軒もの醤油屋があり繁栄を極めた。いまも1年以上かけてじっくり仕込む伝統的な製造方法で醸造している醸造業者が数軒残っているそうだ。

Photo_3
 そんな湯浅の街で「第11回 ゆあさ行灯アート展」が4月29日から5月3日まで開催される。16世紀末ごろに開発された伝統的建造物保存地区、北町・北浜町・北中町・北鍛冶町の小路に展示される『行灯』作品の数々。きっとあたたかい光でおもむきある街並みを浮かび上がらせてくれることでしょう。

Photo
 公募で集まったもののうち、受賞したいくつかの作品は北町ふれあいギャラリーでいま観ることができる。素材は木や竹、針金や紙。装飾的なモノからミニマルなデザインまで、自由に、独創的に、灯りの芸術づくりを楽しんでいる。カタチも素材もさまざまだけど、『行灯』は紙などを通してのいわば間接光なので、ギラギラしたまぶしさはない。とても目にやさしいのだ。街がもっと暗かった時代、もっと情感のあるなまめかしい夜があった時代を思い起こさせます。

ゆあさ行灯アート展
 

|

« 郵便局のシンボルツリー? | トップページ | 展覧会名は、新宮晋の宇宙船 »

アート雑記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/180264/65138352

この記事へのトラックバック一覧です: 醤油の街の行灯アート:

« 郵便局のシンボルツリー? | トップページ | 展覧会名は、新宮晋の宇宙船 »