« 2017年3月 | トップページ | 2017年5月 »

2017年4月

2017年4月30日 (日)

レストラン・よねむらのオリジナルクッキー

Img_8765
   どっしりと重いそのクッキー缶をお土産に頂いた時「これは!一味も二味も違う、究極のクッキーだわ!」と、直感しました。
 「きっと、けいママが大喜びすると思って・・・」と、我が家に届けてくれた彼女、「でも、ほんと言うとね、私も食べてみたかったの、一緒に。だって絶対美味しいと思うから」
 うんうん、一緒に食べよう!最高のお茶タイムになる予感・・・
 まずはそのステキなクッキー缶を愛でる。イラストレーター・つづみさおりさんの作品だとか。レストラン・よねむら祇園本店をイメージして描かれているそう。
 そうなのです。このクッキーはそのお店のオリジナル商品。彼女はそこで思い切り美味しい食事をして、その帰りにこのお土産クッキーを買い求めてくれたのでした。
 Img_8724
   と、いよいよそのお味ですが・・・。まずはひときわ目立つグリーンのクッキーに手が伸びます。はい、京の老舗「丸久小山園」のお抹茶を贅沢に使用したお抹茶味。その濃厚さ!お抹茶は今や日本が世界に誇る味として、様々なものに使われていますが、さすがご当地京都の製品。お抹茶の世界を心得てはるわ。
 と、次に試してみたくなるのが、少し赤みを帯びたクッキー。これは何? あっ、七味味? ピンポ〜ン。これまた京都。清水の「七味屋本舗」の山椒風味豊かな七味を使用。憎いねえ〜!
 イタリアではよくペペロンチーノ(唐辛子)味のチョコレートを、どこのスーパーでも目にするのですが、ちょっと辛いもの、刺激のあるものと甘いものの組み合わせは癖になるんですよね。このクッキーは世界に誇る日本の一品に・・・。目が輝き、口が止まらなくなり、香ばしさ溢れるぶぶあられ(京都・鳴海屋)など、など12種類のクッキーを味わう。アラウンド・ザ・ジャパニーズクッキー。いやはや、参りました。脱帽です!
 レストラン・よねむらでは、毎日店頭販売されていて、また梅田阪急百貨店でも販売はあるそうですが、いずれにしろ入手困難な一品。予約がベターだそうですよ。さもありなん。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年4月27日 (木)

天正遣欧少年使節の展覧会

Photo_2
 1582年(天正10年)2月20日、長崎を出発。マカオ、マラッカ、インドのゴアを経由。喜望峰を回って、1584年8月10日、ポルトガルのリスボンに到着。2年半におよぶ長旅だ。当時13~14歳の伊東マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、原マルチノの遣欧使節団はマドリードやフィレンツェなど各地で熱烈な歓迎を受け、1585年3月23日ついにローマ教皇グレゴリウス13世に謁見がかなう。このとき教皇は感動の涙を流したと記録に残っている。
 プロテスタントとの戦いが続くなかで、カトリックの優越性を示したいローマ教会とイエズス会の思惑で企画された遣欧少年使節は、ヨーロッパ中に大きなインパクトを与えることに成功する。

Photo_3
 神戸市立博物館で開催されている「天正遣欧少年使節がたどったイタリア 遥かなるルネサンス」展は、彼らの足跡をイタリアのルネサンス美術作品で浮かび上がらせようという企画。トスカーナ大公国、ヴェネツィア共和国、ローマ教皇領などの肖像画や貴石モザイク、メダルやタペストリー、ブロンズ像や甲冑、書籍や地図、陶器や磁器・・・計75点の展示だ。
 1590年、彼らが帰国したときはすでに豊臣秀吉がバテレン追放令を発布していた。彼らの後の人生は大きく揺らぐことになる。

遥かなるルネサンス
天正遣欧少年使節がたどったイタリア
2017年4月22日(土)~7月17日(月・祝)
神戸市立博物館

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月24日 (月)

ルーヴル美術館、220年の記憶

Photo
 「ルーヴルのないフランスは必要なのか?」と、刺激的な言葉を呟くロシア人の巨匠アレクサンドル・ソクーロフによる映画『フランコフォニア』。ルーヴルが持つ世界一とも言える美の価値は、つねに戦争とともに歩んできた歴史の集積だ。正直言って難解な映画です。哲学的で監督の自己満足という人もいるでしょう。始まったら即おねむになる方は、それもよし。

Photo_2
 この映画は第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるパリ占領時、ジョジャール美術館長とドイツ軍の司令官メッテルニヒの関係を中心にしている。あくまで中心、というだけで、自在に時空を超えてストーリーは展開する(あっちゃこっちゃ彷徨う?)。そして時代をさかのぼりまた時代を下り、ヨーロッパの一大叙事詩をルーヴルからの視点で描く。

Photo_3
 ドイツ軍の爆撃機も出るし、重要な役回りで亡霊もあらわれる。ナポレオン1世は、「これも自分が集めてきたものだ!」と栄光を語るし、フランス共和国の象徴であるマリアンヌは「自由、平等、博愛」と呪文のように唱え続ける。マリアンヌはドラクロアの名画『民衆を導く自由の女神』やNYの像で、わたしたちにも有名だ。フランスでは貨幣や切手などに描かれ、三色旗(トリコロール)に並ぶ象徴です。

Photo_4
 映画のタイトル、フランコフォニアとはフランス語圏という意味らしい。このタイトルも良く分からないし、出だしから何度も挿入される嵐で荒れ狂う海を航行する美術品を積んだ貨物船も良く分からない。この船の船長はソクーロフ監督とスカイプでとぎれとぎれ交信している。もちろん現代。芸術は荒海の積み荷のように歴史に翻弄されるということ? 戦争や権力の前では無力だという比喩? きっと芸術を守るためには、絶えざる努力が必要なのでしょうね。

フランコフォニア
ルーヴルの記憶

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月21日 (金)

ヨコオ・ワールド・ツアーですよ

Photo
 横尾忠則現代美術館の開館5周年記念展「ヨコオ・ワールド・ツアー」が、いま開催されている。そうなんだ!もう5年経ったんだ! ここの建物をリニューアル工事をしていたのは、ついこの間だったような気がする。でも考えてみれば、まだ元町のギャラリーで忙しくしていたころだ。そう思えばずいぶん昔のような気もする。時間って不思議なものだ。

Photo_2
 毎回の企画展も欠かさず見ているけれど、これだけさまざまな切り口で展覧会ができるアーティストは世界を見渡してもちょっといないでしょう。横尾さんはそれだけ多様で多彩で多数の作品を創って来た、ということ。今回は海外への旅がテーマで、タブローやポスター、版画など100点余りの展示。1964年のヨーロッパ旅行(和田誠や篠山紀信といっしょ)以来、ニューヨークやインドなど世界各国を訪れる。行く先々で刺激を受け、そこから湧き出るイマジネーションを絵画で表現する。

Photo_3
 今回は画家宣言をする前、グラフィックデザイナー/イラストレーター時代の作品もたくさん展示されていた。天井桟敷やビートルズのポスター、サンタナやエマーソン・レイク・パーマーのレコードジャケットなど、とても懐かしい。リサ・ライオンを素材にした絵画作品と映像作品は、個人的には特に思い出深かった。若い人はリサ・ライオンなんて知らないでしょうけど。

開館5周年記念
ヨコオ・ワールド・ツアー
2017年4月15日(土)~8月20日(日)
Y+T MOCA 横尾忠則現代美術館

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月18日 (火)

Google Earthで見つけた故郷!

Lion
 「LION/ライオン~25年目のただいま~」 この感動的な映画は実話に基づいている。インドで迷子になった貧しい少年が、オーストラリア人の夫婦の養子になって無事成長する。そしてかすかな記憶をもとにグーグルアースを使って自分の故郷を探し出し、25年目に帰郷して生みの母に対面する。こう書くと、ストーリーは単純だ。しかしグーグルというツールがなかった時代なら、まったく不可能なことだった。

Photo
 このお話がいいのは、迷子になる5歳までインドのスラム街で育つこの少年は、とても幸せだったこと。優しい母と兄の愛に包まれて、貧しいけれど楽しく満ち足りていた。そして養子に行ったオーストラリアの育ての父母が、これまた愛情深くとてもいい人だったこと。
 インドには行方不明の子供が8万人もいるそうだ。そこには幼児虐待、人身売買、児童労働など、様々な社会問題が存在する。そんななか幸運にも新しい道に進めた彼は、素直でいい人に育つ。

Photo_2
 ここに登場する人たちは、みんないい人ばかりだ。それぞれがお互いを傷つけたくない、悲しませたくないと考え、悩み、行動する。生みの親と育ての親。どちらがどうと比較できないほど、どちらの愛も深い。ただ、それらは同じ愛ではない。そして彼は現代ならではのツールを使って故郷に帰る。そのグーグルアースが使えるようになるのは、迷子になってから25年目のことだった。
 ちなみに主演のデヴ・パテルは「スラム・ドッグ$ミリオネア」の少年。タイトルの『LION』の意味は映画の最後に明かされますので。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月15日 (土)

展覧会名は、新宮晋の宇宙船

Photo
 「無限に広がる宇宙に存在する数えきれない星の中でも、色彩豊かで、様々な光や音が響きあう、とびっきりユニークな星、地球に、一人の人間としてボクは生まれた。これはどう考えても、奇跡としか言いようがない」。兵庫県立美術館で開催中の「新宮晋の宇宙船」展。風や水など自然の力で動く作品で、世界で活躍し評価の高いアーティストです。

Photo_2
 風、水、光、影・・・地球そのものの生命力を感じる作品は、関空の国際線出発ロビーやJR神戸駅前、三田にある素晴らしい風のミュージアムをはじめ、NYやパリ、ジェノバなど世界各地で目にすることができる。ピカピカに反射する鏡面のステンレスや透けた布、紙やカーボンファイバーなどでできた造形の動きがおもしろい。次を予想できない不思議な動き。小学校の工作をもっともっと科学的にし、もっともっとファンタジーにしたような夢のある作品群です。

Photo_3
 今回の展覧会は2013年以降の新しい作品が18点展示されている。そしてビデオ映像作品が3点。美術館屋内の展示なので、新宮作品としては比較的小さめだが、そのぶん照明の当て方などで今までなかった面白い効果を出しているものもある。そしてそれら軽め、小さめの作品を携えて移動展示とワークショップで世界各地を巡っているそうだ。地球の自然環境や宇宙のしくみといった、壮大なテーマに取り組む姿勢がとてもカッコいい。
 

風と水の彫刻家
新宮晋の宇宙船 SPACESHIP
兵庫県立美術館
2017年3月18日(土)~5月7日(日)という

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月12日 (水)

醤油の街の行灯アート

Photo
 白壁の土蔵、ベンガラ格子・・・歴史的な美しい街並みが残る和歌山県の湯浅町は、醤油発祥の地として知られている。鎌倉時代の高僧・覚心(法燈国師)が宋にわたり禅宗の修行を重ね、建長6年(1254)紀州由良の興国寺に帰ったとき、彼の地で覚えて来た加工味噌の醸造法を伝えたのが、金山寺味噌だそうです。それからまもなく、味噌づくりの職人が桶に赤褐色の汁が溜まることに気づいたのが、醤油の始まりと考えられている。

Photo_2
 湯浅の港から船積みされて大坂や江戸に運ばれた醤油は評判を呼び、やがて日本各地に製造法が広まったという。江戸時代の文化年間(1804~1818)には1000戸の湯浅に92軒もの醤油屋があり繁栄を極めた。いまも1年以上かけてじっくり仕込む伝統的な製造方法で醸造している醸造業者が数軒残っているそうだ。

Photo_3
 そんな湯浅の街で「第11回 ゆあさ行灯アート展」が4月29日から5月3日まで開催される。16世紀末ごろに開発された伝統的建造物保存地区、北町・北浜町・北中町・北鍛冶町の小路に展示される『行灯』作品の数々。きっとあたたかい光でおもむきある街並みを浮かび上がらせてくれることでしょう。

Photo
 公募で集まったもののうち、受賞したいくつかの作品は北町ふれあいギャラリーでいま観ることができる。素材は木や竹、針金や紙。装飾的なモノからミニマルなデザインまで、自由に、独創的に、灯りの芸術づくりを楽しんでいる。カタチも素材もさまざまだけど、『行灯』は紙などを通してのいわば間接光なので、ギラギラしたまぶしさはない。とても目にやさしいのだ。街がもっと暗かった時代、もっと情感のあるなまめかしい夜があった時代を思い起こさせます。

ゆあさ行灯アート展
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月 9日 (日)

郵便局のシンボルツリー?

Photo
 郵便局の庁舎新築のとき、シンボルツリーとして植えられることがあるというモチノキ科のタラヨウ? 「葉書の木」とも呼ばれる常緑高木で、静岡県以西の本州、四国、九州の山地に自生する。森林植物園を散策していて、こんな説明のある木を見つけました。こんな木があるなんて知らなかったけれど、昔から経文を書いたり占いに使ったりしたので寺社によく植えられたそうだ。

Photo_2
 ヤブツバキのような光沢のある濃いグリーン、肉厚で光沢のある20cmほどの長楕円形の葉。この葉の裏を先の尖ったもので傷つけると黒く浮き上がる。そして葉が枯れて茶色くなっても黒い文字はくっきり残る。「葉書」の語源になったという説もあるが、はっきりしない。まぁ語源なんて、諸説あって「よくわかりません」というものが多いのですが。でも郵便局はこの説にのっているのは確かだ。

Photo_4
 このタラヨウ、樹液や樹皮の粘着性を利用して鳥や虫を捕まえる「鳥もち」に使われている、という説明にも「へぇ!」という驚きがあった。この粘着性が「モチノキ」の由来なのか。昔、近所のお兄ちゃんがセミなどを捕るのに「鳥もち」を使っていた。もしかしたらタラヨウを使って、自分で作っていたのかもしれない。私たちがいたずらにアミを振り回すしか知識がないのに、棒の先に鳥もちを塗ってスッと捕獲する姿はまぶしかった。大人を感じた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月 5日 (水)

神戸にはジャズがよく似合う

Photo
 神戸は日本のジャズ発祥の地。なんでも1923年4月にプロによるジャズ演奏が初めて行われたそうだ。で、ジャズをもっと身近に楽しんでもらうために、またジャズの街=神戸を全国に発信するために、大倉山公園で開かれていた「KOBE JAZZ DAY 2017」へ出かけました。

Photo_2
 このJAZZ DAYは今年で3回目。神戸市近郊に住む中・高生15名で編成された神戸ユースジャズオーケストラから、大学のサークル、おじさん・おばさんコンボ、おじいさんバンドまで、多彩な12組が出演していた。ちょうど映画「LA LA LAND」を観て、やっぱりジャズもいいねぇと魅力を再認識していたところだ。中・高生たちは、映画「スウィング・ガールズ」にあこがれて、とい人が多いみたいだけど。

Photo_3
 まぁジャズだから40年前、50年前、60年前のスタンダード曲を当時のスタイルで演奏している。新しさを求めるのではなく、懐かしさを求めて気楽に楽しむ。緊張感より、リラクゼーション。春の日差しの下で自然と身体がスウィングしてくる。趣味で楽しんでいるアマチュアバンドが中心なので、選曲も演奏も難しくなることはない。

Photo_4
 編成もピアノトリオ、カルテット、スリーホーン、オーケストラとさまざまです。女性ヴォーカル、男性ヴォーカル付きのグループもあり、次々と目先が変わって飽きさせない。
 これから暖かくなってくると元町ジャズストリートや新開地ジャズヴォーカルクイーン・コンテストなど、ジャズに関連したイベントがたくさん開催されます。ジャズを聴きに神戸の街へ出かけましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月 2日 (日)

星の瞳、という名の草

Photo
 新神戸駅の横から布引の滝や貯水池の横を歩き、トゥエンティクロスを通って1時間半ほどのハイキング。神戸市立森林植物園があります。まだサクラにはちょっと早いけど、ウメやマンサク、サンシュユやロウバイなど早春の花々が咲いている。そしてアセビやヒュウガミズキも咲き、あと10日もすればヤマザクラが咲き始めるでしょう。ここは山の中、下界より花の時期は少し遅れますから。

Photo_2
 これらの美しい花を咲かせる樹々はもちろん素晴らしいけれど、ついその下の地面に目が行ってしまう。小花柄の美しいカーペットを敷き詰めたように、春の陽光を浴びて可憐なブルーの花が咲いている。オオイヌノフグリだ。こんなに清楚な花に、なぜ「犬のキンタマ」などという品のない名前を付けたのだろう? ネットで調べると、「星の瞳」や「瑠璃唐草」や「天人唐草」などロマンチックな別名もあるようです。今からでも、改名のキャンペーンを始めようかしら。

Img_2675
 この草はオオバコ科クワガタソウ属、ヨーロッパ原産で明治の初めごろ日本に入って来たそうだ。子供のころは道端や畑のあぜ道でよく見かけたけれど、最近は見ることがなくなった。そもそも土の道がなくなったからねぇ。公園の植え込みのまわりに種をまいて育てたらいいのに、と思います。春の日差しがこんなに似合う花はほかにない。また来年も春の訪れを感じるために、森林植物園にこの花を見に行くことになるでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年3月 | トップページ | 2017年5月 »