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2017年4月24日 (月)

ルーヴル美術館、220年の記憶

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 「ルーヴルのないフランスは必要なのか?」と、刺激的な言葉を呟くロシア人の巨匠アレクサンドル・ソクーロフによる映画『フランコフォニア』。ルーヴルが持つ世界一とも言える美の価値は、つねに戦争とともに歩んできた歴史の集積だ。正直言って難解な映画です。哲学的で監督の自己満足という人もいるでしょう。始まったら即おねむになる方は、それもよし。

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 この映画は第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるパリ占領時、ジョジャール美術館長とドイツ軍の司令官メッテルニヒの関係を中心にしている。あくまで中心、というだけで、自在に時空を超えてストーリーは展開する(あっちゃこっちゃ彷徨う?)。そして時代をさかのぼりまた時代を下り、ヨーロッパの一大叙事詩をルーヴルからの視点で描く。

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 ドイツ軍の爆撃機も出るし、重要な役回りで亡霊もあらわれる。ナポレオン1世は、「これも自分が集めてきたものだ!」と栄光を語るし、フランス共和国の象徴であるマリアンヌは「自由、平等、博愛」と呪文のように唱え続ける。マリアンヌはドラクロアの名画『民衆を導く自由の女神』やNYの像で、わたしたちにも有名だ。フランスでは貨幣や切手などに描かれ、三色旗(トリコロール)に並ぶ象徴です。

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 映画のタイトル、フランコフォニアとはフランス語圏という意味らしい。このタイトルも良く分からないし、出だしから何度も挿入される嵐で荒れ狂う海を航行する美術品を積んだ貨物船も良く分からない。この船の船長はソクーロフ監督とスカイプでとぎれとぎれ交信している。もちろん現代。芸術は荒海の積み荷のように歴史に翻弄されるということ? 戦争や権力の前では無力だという比喩? きっと芸術を守るためには、絶えざる努力が必要なのでしょうね。

フランコフォニア
ルーヴルの記憶

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