春を告げるフクジュソウ
鮮やかな黄色が目にまぶしいフクジュソウ。いま六甲高山植物園で花盛りです。漢字で書くと、幸福と長寿をあらわす福寿草。おめでたいのでお正月の鉢植えに入れられたりする。
根には強心作用や利尿作用があり、民間薬として利用されるそうだ。ただし毒性が強く、間違って食べると死に至ることもあるという。ホント、毒と薬は紙一重。山菜採りに出かけた人がフキノトウと間違って摘んでくることがあるというから気を付けないといけない。時季も同じだし、芽が出たばかりで花が咲く前はよく似た姿をしているかららしい。
今年は暖冬で高山植物園には雪がまったくない。まだ雪が残っているところから顔を出すフキノトウ、というイメージがあったけれどちょっと違いました。春うららのタンポポのようですね。とはいえまだ園内の池には氷が張っている。小便小僧も手作りのコートをかけてもらっているが、もちろんオシッコ(噴水)はお休み。冬ごもり中です。
この時季に高山植物園で見られるもうひとつの黄色い花がマンサク。これも春を告げる花。細いヒモのようなこの花は、フクジュソウより黄色が濃い。オレンジ色に近い花弁と赤褐色の雄しべが特徴的で、色味のない早春の山の中ではよく目立つ。漢字は万作や満作と書く。語源はよくわからないようだが、「まず咲く」が訛って「まんずさく」に、そして「まんさく」になったという説に親近感を覚えています。
六甲を代表する樹の一つであるアセビも、陽当たりのいい場所からつぼみが膨らんできている。もうすぐ春ですね。
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