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2017年3月12日 (日)

善きアメリカ、 LA LA LAND

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 夢を追う、希望を信じる。それに向かって邁進する姿は美しい。アメリカン・ドリームを象徴する都市、LA。サクセス・ストーリーを体現する場所、ハリウッド。ここを舞台に展開するミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」は、時代遅れの若きジャズ・ピアニストと売れない若き女優の物語です。苦しみ悩みながらもチャンスをつかもうと必死にがんばる。と書くと、よくある青春ドラマのようだけれど、全然ありきたりではなく本当に素晴らしい。

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 希望のないトランプ支持層が多く住む中西部とはまったく別のアメリカが、まだ生きていると感じられるのもうれしい。ついこの間まで世界中の人があこがれた国(でも今や幻影になったのか)を、半分かもしれないけれど信じてもいいのだいう思い。ハリウッドの関係者が絶賛するのは当然だ。

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 クラシカルな映像のトーン、うっとりする美しい音楽、過去の名場面を思わす演出のディテール。どれをとっても懐かしいけど新しい。それがすごい! セリフと歌、演技とダンスが、境い目なく違和感なくごく自然につながっていく主人公たちの演技力もすごい! ミュージカルの革命と言ってもいいかもしれない。あまりにも自然だから気付かないけれど。50年以上前に観た「ウエスト・サイド・ストーリー」以来の感動だ。

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 1980年代のアメ車のコンバーチブルとトヨタ・プリウスに乗る彼らの物語。夢のようにロマンチックなよそおいながら、リアルでシリアスなお話です。砂糖をまぶしたビターチョコレート。甘くて苦い大人の味です。驚きのラストに思わず涙が出ました。それはとても爽やかな幸せな涙でした。たぶんあと2~3回は観に行くでしょう。何度でもこのラ・ラ・ランドの空気に浸りたいから。

 

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