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2017年1月

2017年1月31日 (火)

南極観測、60年の歴史

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 グランフロント大阪のLIXILギャラリーで、「南極建築 1957-2016」という展覧会が開かれている。60年前、1957年に初めて開設した昭和基地、これは日本初のプレファブ建築だったそうだ。厳しい自然、限られた時間、積み荷を運べる量の制約など、さまざまな困難を克服する知恵だったのでしょうね。いまでは昭和基地以外にもドームふじ基地、あすか基地、みずほ基地があり、建物も70棟を超えるという。

1992
 まだ小学生のころ、南極観測船「宗谷」のニュースはよく覚えている。その後「ふじ」、「しらせ(初代)」、「しらせ(2代目)」と観測船の大きさも性能も向上している。越冬隊員たちの装備もずいぶんよくなっていると思う。服装や靴、手袋なども展示されているが、気温マイナス40℃、風速40mのブリザードの中を活動するなんて考えられない。行方不明になり7年後に遺体で登見された隊員の話も紹介されていた。そんな過酷な環境に取り残されたカラフト犬のタロとジロは、ほんとうに良く生き延びられたものだ。

2013
 南極では電気が命だから、発電設備の充実に力を入れている。最近は太陽光発電装置も設置されているそうだ。ただし極地は太陽の位置が低いので、屋根の上ではなく壁面に取り付けても効率よく発電できるという。冬は日が昇らないけれど、夏は白夜で一日中発電できる。これもおもしろい。
 初期の「探検家」とか「冒険者」のイメージから、着実に仕事をこなす有能な「研究者」や「調査員」のイメージに変わった越冬隊員の方々。極地ならではの研究成果をたくさんあげておられるようです。

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 ところで、南極点を示す標識が毎年付け替えられているってご存知ですか? 南極点はアメリカのアムンゼン・スコット基地内にあり、厚さ2,700mの氷床の上にある。この氷が1年に10mほど西に移動しているそうだ。だから毎年元旦に簡単な杭を打ってジオグラフィック・ポールという標識を付け替えているそうな。氷原には打たれた杭が点々と残っているので、もし南極点に行かれる機会がありましたら、ぜひ確認してきてくださいね。

南極建築 1957-2016
2016年12月9日~2017年2月21日 水曜定休
LIXILギャラリー
グランフロント大阪 南館タワーA12階

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2017年1月28日 (土)

寒い夜のムーミンペンダント

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 巷にあふれるムーミングッズに、いつも目を背けて通り過ぎる・・・と、以前にもこのブログで書いたような。けれどたまに捕まっちまうんですよねえ〜、やっぱり。
 年が明けて、セールで華やぐデパート。そこでけいママを待ち受けていたのは「LE KLINTのムーミンペンダント」でありました。
 ムーミンの愛らしい、ふっくらした顔をペンダント・シェードのモチーフに!って、この発想がもうたまらない。しかも一目見ただけで、これはまさしくムーミン!とわかってしまうんだから凄い!いやいや、けいママ、それは飽きるほどにムーミンを見ている、いわゆるムーミンオタクだから分かるんであって・・・と、そんな議論をしている場合じゃない。
 何せ以前から度々ネット検索を繰り返して「ゲットすべきか、否か」と迷い続けていたけいママの目の前に、セール品として登場してくれた一品ですからね。これぞ運命の出会いと意気込んで、マイルームへの導入を決めました。
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   まずは冬の日差しが入り込むリビングでおもむろに箱を解き、憧れの品と対面。なんとミニブックのおまけまで付いています。と、そんなん読んでいる場合じゃない、まずは・・・と、ランプシェードの組み立てに取り掛かってみれば、これが意外と苦戦!ぐるっと巻いて形を作る特殊プラスティックペーパーがペコン、ペコンと跳ねて、家族三人がかりでやっと完成!
 と、取り付ける段階に至っても、コードの長さを調整しなければならず、もちろん踏み台に登っての作業ですし、ちょうど東京から帰省していた息子を巻き込んでの取り付け作業と相成りました。
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   そしてめでたくムーミンシェードからは、ふんわりオレンジ色の光が漏れて、それを飽きることなく見つめるけいママからはニヤリ、ニヤリと笑みが漏れる。
 窓の外には雪がちらちら。今朝は窓ガラスもべったり濡れて、凍えるような今年一番の寒さでしょうか。そんな中、改めて「灯り」の大切さを思います。長く暗い冬を少しでもほっこりと、楽しく過ごしたい気持ち。北欧の人たちがランプシェードのデザインに一生懸命になり、そしてそんな中から名作が次々と生まれていく過程も納得です。
 吐く息がどこまでも白く流れていく窓の外の遠くに、ほんの少し春が見えます。だってもう冬至も終わって、確実に昼は長くなっているんだもの。今は冬眠中のムーミン一家もきっとその気配を感じているはず。けいママもこれから毎日、このムーミンの灯りを眺めて、春の訪れを待ちます。

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2017年1月25日 (水)

銭湯と温泉と娯楽

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 いま開催中の「ようこそ!横尾温泉郷」というタイトルの展覧会。ただ横尾作品を観るだけじゃなくて、展示空間そのものを楽しむ仕掛けがいっぱいある。たとえば展示壁面にお湯と水の蛇口がついていたり、洗面器が並べてあったり。土俗的かつ宇宙的な横尾ワールドのキッチュな魅力を振りまいている。

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 座椅子とちゃぶ台がある温泉地の旅館の部屋や、体重計や卓球台が置かれた昔懐かしい光景が再現されている。かつての日本の観光地と言えば、熱海や白浜のように社員旅行の宴会や新婚旅行の行先としてずいぶん繁盛したものだ。でも今となっては旅のスタイルが変わり、そんな有名観光地は苦戦している。

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 最近はスーパー銭湯が各地にできて人気を集めているらしい。すこしカタチは変わっても「お風呂が娯楽の中心」、という日本人の文化は永遠に不滅なのかもしれません。江戸時代からずーっと続くお風呂好き。ただ体を洗って温もるだけではなく、コミュニケーションの場であり憩いのサロンである温泉や銭湯は、横尾さんにとってとてもおもしろいモチーフなのでしょうね。

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ようこそ!横尾温泉郷
2016年12月17日(土)~2017年3月26日(日)
Y+T MOCA
横尾忠則現代美術館
 

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2017年1月22日 (日)

横尾温泉に誘われて

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 「ようこそ!横尾温泉郷」という展覧会が開催されている。王子公園そばの横尾忠則現代美術館。頼まれもしないのに、高校生の頃1956年に描いた観光ポスターが2点(これは初めて見た)。そして横尾さんが有名になってからの、1973年から2016年までの78作品が展示されている。幼少時代に見た女湯の光景や、入浴にまつわるイメージをモチーフとして、変幻自在にかつユーモラスに描いたユニークな作品群を展示。シリーズ表現手法も油彩、アクリル、オフセット印刷、コラージュ、グワッシュと多種多様です。

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 浮世絵ふうの女性たちが身体を洗ったり、お湯につかったり、にぎやかにくつろぐ姿を描いた「銭湯シリーズ」。北から南まで国内の温泉地を巡りながら、その土地の歴史や遭遇した出来事などを盛り込みながら制作した「温泉シリーズ」。これら2つのユニークな連作は、横尾さんの個人的な古い記憶と独特な幻想をうまく調和させて表現する、とてもおもしろい切り口だと思う。観るものを幻惑するきらびやかなイメージに浸り、細かに配されたさまざまな仕掛けを発見する楽しさ。あなたもきっと温泉旅行へと誘われますよ。

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ようこそ!横尾温泉郷
2016年12月17日(土)~2017年3月26日(日)
Y+T MOCA
横尾忠則現代美術館

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2017年1月19日 (木)

皆がよろこぶ・コブサラダ

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 カテゴリーは、けいママ・クッキングですが、最近この記事の料理を作っている人は主にひろパパ? あっは!料理の面白さにすっかり目覚めたひろパパ、今回の我が家での新年会でも、その腕前を客の皆さまにご披露! やんやの喝采を浴びました。
 で、その日のメニューの最初を飾った料理がこのコブサラダであります。これ、なんでコブサラダって言うのでしょうか? ふ〜む、1937年にハリウッドのレストランのオーナー、ロバート・H・コブ氏によって発案されたそう。現在では世界中で食べられているそうな。
 とにかく簡単! 冷蔵庫の残り物、たとえばアボカド、トマト、ゆで卵、鶏肉などなど、お好みの食材をきれいに並べて、ドレッシングを添えれば出来上がり。お客はその美しい彩りに「まあ!きれい!」と感嘆の声を上げ、そのみずみずしさに食欲をそそられ、そして好きな具材を適当にお皿に取り、ドレッシングをかけて皆でワイワイと食べると言う・・・まさにホームパーティーには打ってつけのメニューでありますね。
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   和やかに新年会の幕開け! そして乾杯の後いそいそと次の料理に取りかかるひろパパ、一方で料理の写真を撮るけいママ。これぞ皆がよろこぶいい時間! 聞くところによるとコブサラダ・ドレッシングなるものも市販されているとか。でもこの日の我が家のコブサラダには手作りのドレッシングが登場しておりましたよ。作った人? ええ、ひろパパですとも。ただいまけいママはカメラに夢中でございまして・・・。う〜ん、まだまだ未熟ですな、この写真。
<この日の我が家のコブサラダの材料>
   アボカド
   ミニトマト
   種無しブラックオリーブ
   生ハム
   キドニービーンズ
   黄色パプリカ
<この日のコブサラダのドレッシング>
   マヨネーズ・・・大さじ1
   ケチャップ・・・大さじ1
   レモン汁 ・・・2分の1個分
   プレーンヨーグルト・・・大さじ2
   粒マスタード・・・小さじ1
      白ワインビネガー・・・小さじ1
   

 

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2017年1月16日 (月)

王国の創造者、聖アドルフ

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 アドルフ・ヴェルフリの作品中にはやたら自画像が出てくる。偉大なる王、神聖なる聖人、全能なる神として。彼が創造する世界は過剰なる自意識にあふれている。いや、「他人という視点がない」というのが正しいのかもしれません。観た人がどう感じるか、誰がどう評価するか、など意識の外。まさに自分だけの王国です。
 そして数字に対する異常な愛。100年ほど先まで利子を計算した数字を並べた作品を作ったり、億や兆などでは表せないとてつもない大きな数を表す架空の単位を創り出したり、とても執着が強かったようだ。音符にも同じことが言える。つまり彼は単なる画家ではなく、あらゆる分野に熱情をもってのぞむ総合芸術家なのだ。あるいは世界の創造者か。

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 それにしても世界中のヴェルフリ研究者たちの執念にも頭が下がる。彼が描くさまざまな図章や形体を分類し、意味づけ、彼の膨大な作品群を理解する指針を作っている。その情熱はまるでヴェルフリが乗り移ったかのようだ。そのおかげで私たちはこんな立派な展覧会を観ることができるのだ。しかも研究対象としては無限の可能性を秘めた広大な宇宙のようなもの。
 これからもますます評価が高まることが予想されるアドルフ・ヴェルフリ。次に観る展覧会はまた新しい発見がいろいろ反映されるでしょうが、今現在の最前線の研究の成果が活かされたいい展示だと思います。

アドルフ・ヴェルフリ
二萬五千頁の王国

2017年1月11日(水)~2月26日(日) 月曜休館
兵庫県立美術館

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2017年1月13日 (金)

アドルフ・ヴェルフリの妄想王国

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 ファンタスティック!エキセントリック!アール・ブリュットの「王」が描いた夢物語。とポスターに書かれた展覧会が、兵庫県立美術館で開催されています。スイスのベルン近郊で生まれたアドルフ・ヴェルフリ(1864~1930)は、31歳のときヴァルダウ精神科病院に収容され、その後66歳で亡くなるまでそこで過ごした。知らなかったが、アール・ブリュット(アウトサイダー・アート)を代表する偉大な芸術家だそうだ。完全に自分一人だけの世界を創造した妄想力を楽しむとしましょう。

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 彼は『ゆりかごから墓場まで』、『地理と代数のノート』、『葬送行進曲』など数々の絵物語をつむぎだした。それらは全45冊25,000ページにもおよぶ驚異的なボリュームです。鉛筆と色鉛筆で描かれた作品の展覧会を観ると、その圧倒的な情熱、目もくらむ構想力、想像を絶する集中力に、茫然自失! 言葉が出てこない。
 細かい線で描かれた絵はもちろん、そこに書かれた几帳面な文字、数字、音符にも、偏執狂的な特徴がよく表れている。人間はここまでできるか!と感動を与えてくれます。

アドルフ・ヴェルフリ
二萬五千頁の王国

2017年1月11日(水)~2月26日(日) 月曜休館
兵庫県立美術館

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2017年1月10日 (火)

坂東玉三郎の阿古屋

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 いまこれを演じられるのは坂東玉三郎だけ!とHPに書かれていた女形屈指の大役「阿古屋」。平家の武将・平景清の行方を調べるため引き立てられた恋人・阿古屋を取り調べる物語です。この役は舞、唄、芝居はもちろん、お琴、三味線、胡弓を演奏しなくてはならない。舞台なので生演奏です、もちろん。それにこの役はなんといっても美しくなければならない。そうなると気力、体力、演技力が最高のレベルで調和している現在の玉三郎をおいてほかにない。

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 平成27年10月の歌舞伎座公演を記録したシネマ歌舞伎を観てきました。たしかに見事な舞台です。美しく華麗な姿に凛とした立ち居振る舞い。まさに独り舞台とはこんなことを言うのでしょうか。尾上菊之助や坂東亀三郎には申し訳ないのだが。Photo_4
 この作品には稽古風景や舞台裏の映像もたくさん紹介されている。それらを見ていると玉三郎は美しく華麗な役者であるだけでなく、演出も手掛け、まわりの共演者や囃子方をリードして独自の世界を創り上げる真のクリエイターだと思いました。女形という日本の演劇界が世界に誇る伝統と文化。玉三郎がいまそれを体現している。
 

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2017年1月 7日 (土)

松本市・波田の絶品長芋で「ふわふわ焼き」

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   松本市・波田は全国有数のスイカの産地と、以前ご紹介しましたが、なんとこの時期になれば、美味しい長芋の産地に変身するのです!
 昨年初めて波田産の長芋を味わったけいママ、「こんな美味しい長芋を食べたのは初めて!」と、目を白黒させてしまいました。そして味を占めるとはこの事でしょうか? 今年もそろそろ波田の長芋の収穫期かしらん? はたして、波田、波田・・・と、思いを巡らしていたところ信州・奈川の知人が届けてくださいましたとも。

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 どど〜んと、一本の重さが1㎏以上、長さ70㎝近くもある長芋! 一体どうやって傷も付けずに掘り出せるのかしらん? 日本の農家さんは凄いもんです。そして形以上に感動するのは、そのお味。「しめ、しめ、当分、好物の長芋をたらふく食べられるぞ!」と欲張りなけいママさんですが、一方で大事な任務が!
 そうです!スイカに続き波田の素晴らしい農産物を、少しでも皆様に知ってもらわなくてはいけません。広報大使としての使命を果たさなくてはなりません。
 と、いうわけで我が家のフェスタで振舞いましたとも、絶品長芋料理を。今日はそのレシピの中から、大好評だった一品をご紹介します。

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   <長芋のふわふわ焼きの材料>
     すりおろし長芋   80gくらい
     卵           1個
     だし汁         125ml
     薄口醤油              小さじ2くらい
     マヨネーズ            大さじ1
     塩、胡椒               各少々
 <作り方>
     1 材料全てをボールに入れ、よくかき混ぜる。
     2 グラタン皿などに移し、オーブントースターで15分くらい焼く。
       (火力によって時間は違います。見ながら調整してください)
     よくかき混ぜることと、表面にすこし焦げ目がつくくらいまで焼く
     火加減が大事でしょうか。

 「これ、一体何の料理だと思う?」と、客に長芋料理だと明かさずに振舞うのも大事なパフォーマンス。 シフォンケーキのようにふっくらした食感とコクのある美味しさを、アツアツのうちにお楽しみを。それにしても、長野の豊かな大地から収穫される農産物は絶品! 小細工なしで食べても十分。今年も数々の美味しいものに出会えますように、波田っとお祈りしておかなくちゃ!

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2017年1月 4日 (水)

六甲山の初日の出

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 2017年元旦、まだ真っ暗な4時半に家を出発。ヘッドランプをつけて油こぶしルートから六甲山へ。暗い山道は普段の三倍つかれる。天覧台に着いたのが6時40分ごろ。初日の出を見ようとすでに人がいっぱいだ。山上はクルマの大渋滞です。大型の観光バスまで渋滞に巻き込まれている。暖かく風もない穏やかな天気。こんなお正月も珍しい。
 大阪湾の向こう、金剛山の方向の空が徐々に赤くなってくる。刻々と空の色、雲の色、下界の風景が変わる。こんな移り変わりの美しさ、一刻も目が離せない。

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 7時10分、ついに日の出。若い人たちが多いまわりから感嘆の声が上がる。お年寄りなら思わず拝みそうな神々しさ。世界中で太陽信仰があるのもうなずける。
 山上のカフェは人でごった返していて、とても入れそうにない。早々に下山して家でコーヒーを飲むことにする。真っ暗な山道と違って、朝の光にあふれた下りはとても快適。すがすがしい空気のなか、鼻歌が漏れそうな楽しい気分で歩く。明るさと暖かさ。太陽の恵みをしみじみと感じながら、新しい年を始められた幸せを踏みしめる。今年はもっと山歩きをしようと決意! ヒザよ、頼むぞ!

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 1月2日7時20分、我が家から見る朝日は神戸大学の建物群のむこうから昇る。この日も穏やかな天気でした。予報では3月上旬の暖かさだそうだ。暖かいのは過ごしやすくていいけど、スキー場は雪不足で苦労しそう。あれもこれもと欲深いことで、頼まれる神さんもどうしたらいいか困ってしまうんじゃないでしょうか。

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2017年1月 1日 (日)

酉年、夜明けを告げる声

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 ニワトリが夜明けを告げる鳴き声。静寂を破るけたたましい声は、コケコッコーと聞こえますか? 江戸時代の人々は、トーテンコー(東天紅)と聞いたようです。アメリカでは、コッカドゥードゥルドゥー。スペインでは、キキリキ。イタリアは、ココリコ。フランスは、コックェリコ。ドイツは、キッキレキ。ロシアは、クカレクー。アジアに来ると中国は、コーコーケー。インドは、クックローロー。韓国は、コッキオー。これらはネットで見かけたんですが、明らかに同じ生き物の声だとわかります。微妙に聞こえ方は異なるようですが、これらは文字表記でこうなっているだけ。もちろんニワトリが字を読めて、こう鳴いているわけではありません。「こう聞こえる」とか「こう見える」というのは、文化そのもの。それらは時代と地域が変われば変化する。まさに歴史と教育の結果なのですね。

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 この目立つ鳴き声は、さまざまな神話や民話に登場します。南イタリアの洞窟住居で有名な世界遺産の街、マテーラ。ここではニワトリはその鋭い鳴き声で悪魔を追い払う、と信じられている(いた?)。このマテーラのお土産が、素焼きのニワトリの笛。カラフルでとてもかわいい。吹いてみると、「ココリコ」ではなく、まして「コケコッコー」でもなく、ただフツーに「ホォー、ホォー」。これで悪魔が退散するか?とツッコミたくなる頼りなさです。
 2017酉年の年賀あいさつは、この笛をカラマツの落ち葉の上で撮影した写真を使いました。コピーにはひそかに、少しでもいい時代になるようにとの願いを込めました。
       
       金の卵を産みコッコ
       若冲を夢中にさせコッコ
       旨いダシになりコッコ
       2017
       世界の夜明けを告ケコッコー

 あなたにとって、2017年が幸せで実り多き年になりますように。また世界が平和で明るく、自然災害も少ない一年でありますように。マテーラのニワトリの笛の霊力も借りながら、こころから願っています。

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