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2016年12月

2016年12月29日 (木)

ムーミンママに憧れて、今年も過ぎ行く。

 けいママって、ムーミンママみたいね? な〜んて言われることは決してあり得ません。いえ、体型の問題ではなく。家族にいつもニコニコ笑顔を向けているムーミンママ・・・ あり得ん、けいママには。家族の誰かが困ったことに遭遇しても「何とかなるわ」と、ど〜んと構えるムーミンママ・・・ あり得ん、けいママには! 家族の誰よりも慌てふためく。
 人は自分には無いものを求める。真逆のものに憧れる。原作とアニメにはかなりの隔たりがあるようですが、ムーミンのお話に登場するムーミンママは、けいママにとって憧れの人。ああなりたい、いつかはきっと!と憧れる人。
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   と、言いつつ今年も暮れになっちまった! 師走の木枯らし、風の音を聞きながらため息をつくのです。「ああ、今年もあかんかった。ムーミンママに近づくどころか、歳を重ねるごとにエスカレートしていくせかせか。何とかならんか」。
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   と、そんな中、友人から今年もムーミンのクリスマスカードが届きました。ムーミン一家とミーたちが楽しいパーティーの真っ最中。家族やガールフレンドのフローレンやミー相手に何やら一生懸命話しているムーミン。何を話しているのかしらん? カードの裏には友人からのメッセージ。彼女の大事な一人娘は部活や塾でてんてこ舞い。子供と過ごす時間は減ったのに、送迎で忙しいと書かれていました。
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  そんな時期もあるよね。そしていつか子供は親の元から巣立っていく。ムーミンもパパやママの愛情を受けながら、旅をするスナフキンにいつも憧れているものね。
 「そうそう、けいママ。ちょっとお茶にして、そんなあれこれ考えてみれば?」と、ムーミンママが囁く。そうだよね。夕飯の支度までにはまだ時間があるもの。家族の居ない家で、一人きりのティータイム。Img_8443_2

 作家の石井睦美さんがムーミン一家の物語に寄せて、こんなことを書かれていました。
 家族がいるものも、そうでないものも、それぞれが<ひとり>であることを自覚し、そのことを楽しむ術を知り、あるいは知ろうとし、その故に、家族で、友人でいるひと時を慈しむことができる。
 私がムーミンママに惹かれるのはいつも家族に尽くす彼女が、一方で自分の考えをしっかりと持つ自立した女性であると感じるからかもしれません。
 ムーミンママに憧れて今日も、今年も過ぎ行く。

 

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2016年12月26日 (月)

ならず者のスターウォーズ

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 スターウォーズの第一作「エピソード4 新たなる希望」が作られたのが1977年。全9作の宇宙大河シリーズの最終であるエピソード9の完成予定が2019年。ジョージ・ルーカスの類いまれな構想力もさることながら、ヒットを続ける演出力と進化する映像技術力がなけれぼ、こんなに続けられなかったでしょう。
 で、今公開中の「ローグ・ワン スターウォーズ・ストーリー」 ROGUE ONE / A STAR WARS STORY は、本流の9作とは別に、本編で詳しく語られなかった出来事に光を当てて1本の作品仕上げたもの。時代はエピソード3とエピソード4との間、デス・スターの設計図を盗む冒険譚です。ウワサではこんな外伝が7作もできるという。エーッという感じでしょ!

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 ディズニーが製作に絡むようになったから、こんなことも。と少し疑いながら観に行きました。でも良かった。期待以上です。舞台を宇宙に変えた西部劇のような造りで、黒沢明監督の「七人の侍」をリスペクトしているのがよくわかる。そういう意味では、もっともスターウォーズらしいスターウォーズと言えるかもしれない。戦闘場面もいちばん多い。ローグというのは、ならず者の意味だそうだ。Http2f2fimgeigakimgcom2fimages2fmov
 音楽もオリジナルのジョン・ウイリアムズをうまく引き継ぎ、その世界観を生かしつつ新しい展開をしている。映像も美術も演出も、まぁ見事にスターウォーズをしている。さらにファンにうれしいサービスが。ダースベーダー、R2-D2、C-3PO、それになんとレイア姫までちょこっと顔を見せる。スターウォーズ教の信徒としては、こんな神々を拝むだけで幸せになります。
 これが成功したから、今後スターウォーズ・ストーリーが無数に作れるのではないか、という気がしてくる。もしかしたらルーカス亡き後も作り続けられるのだろうか。世界史上最大の神話に育ちそうですね。

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2016年12月23日 (金)

寒い!キレイ!冬の星空

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 冬は空気が澄んで星がいっぱい見える。まわりに明かりがない奈川では、晴れていたら素晴らしい星空です。でも氷点下○○度になるので温かい服装が必要。ご覧いただいているのが南の空。画面右下、葉の落ちたカラマツの枝越しにオリオン座が透けて見えるでしょ。縦に連なった三ツ星がオリオンのベルトに当たるところです。その右がリゲルで左がベテルギウス。今はスマホを向けるだけで星座がわかるアプリがあるので便利です。

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 オリオンの三ツ星を延長したず~っと上で、薄ぼんやり光っているのがプレアデス星団。和名は「すばる」。プレアデスはティタン族のアトラスと海のニンフであるプレイオネとの間に生まれた七人姉妹のこと。これを調べていると、メトロポリタン美術館はテリュー・ヴェッダーが「プレアデス」を描いたこんな絵を所蔵していることもわかりました。確かに七人いる。でも、すばるは六ツ星だよね、とおっしゃるあなたはかなりの物知り。車のSUBARUのエンブレムも六ツ星です。実は七ツのうち光の弱い星が一つあるので六ツに見える、とのこと。

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 せっかくなので北の空もご覧いただきましょうか。さっきのアプリによるとカシオペア座が見えているらしい。しかしながら樹々と重なりすぎでよくわからない。ま、こんなこともあるでしょう。テラスに出て夜空を眺めていると、だんだん星が増えてくる。いや星が増えるのではなく、目が慣れてくるといっぱい見えてくるということ。ほんとうに星の数ほどあるんだなぁ、と感動の美しさです。

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2016年12月20日 (火)

松蔭女子大クリスマスの夕べ

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 神戸松蔭女子学院大学のチャペルで開催された「クリスマスの夕べ」に行ってまいりました。学生による歌とオルガンのコンサート。聖歌隊やオルガン奏楽グループ、ブライダルキャップテンが一生懸命企画し演じている。キリストの降誕を祝う厳かな雰囲気の中に、あたたかい手作り感が伝わってくるとても好感が持てる催しでした。

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 会場となったチャペルはレンガタイル張りの落ち着いた外観に、モダンな白い壁とステンドグラスの窓。主祭壇にはシンプルな十字架。後の二階楽隊席にはとても立派なパイプオルガンがある。高い天井のチャペル全体がオルガンの音を響かせる共鳴箱なので、しっかり音響を考えてあるのだろう。Photo_5
 この美しい大学全体が山の斜面を生かした面白い設計で、建築当時すごく話題になった。たしか竹中工務店が設計・施工をしたはずだ。30数年前にここを設計した建築家の話を聞いたことがある。坂をはじめ自然の地形を生かして建物を配置しているので、タテヨコの交差が直角ではない。だから角を曲がるたびに思いがけない風景が現れるヨーロッパ中世の街並みをイメージしていると聞いた記憶がある。アレ、ヨコミチにそれてしまいました。

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 J.S.バッハの曲をはじめ、なじみ深いミュージカルナンバーなども織り交ぜてプログラムは進む。第一部と第二部の最後には私たちもいっしょに聖歌を歌います。これを「会衆賛美」と呼ぶようだ。それに聖歌には番号があるんだ。たとえば「もろびとこぞりて」は69番、「みつかいの主なるおおきみ」は82番というように。知りませんでした。

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 で、コンサート終演後はチャペルの前でクリスマスツリーの点灯式。戦争やテロ、自然災害に苦しむ人々に愛が届くよう祈りを捧げたのでありました。運営にかかわった学生の皆さま、ありがとう。

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2016年12月17日 (土)

オットット!なワイングラス

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 アッ!やっちゃった、グラスが倒れる! 食事中に手を伸ばしたとき、思わずグラスにあたって真っ白なテーブルクロスがルージュに染まる。こんな失敗、経験ありますよね。
 西元町のパニーニ屋さんで出会ったワイングラス。これが優れものなのです。七転び八起きのダルマさんのようなカタチで、倒れない。ぐるぐる回せる。名前が「OTTOTTO」、オットット。おっと、ちょっと待ってよ。日本語の「おっとっと」だ、とは思うけど、もしかしてイタリア語? おそるおそる聞いてみると、純粋な日本製だそうだ。ワインの香りを味わう絶妙な形状と、手に持って重さを感じない軽量がとても気に入りました。

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 これを見つけたパニーニ屋さんは「ポルトパニーノ」.。まさに港のパニーニ屋さん。モッツァレラや生ハムはもちろんコッパやモルタデッラ、ポルタケッタやルッコラの一種のセルバチコ、シチリア産アンチョビなど、いろんなイタリア食材を使った20種類以上のパニーニとワインを用意しているオシャレなお店です。パンもチャバッタ、フォカッチャ、ロゼッタを仕様を指定して特別に焼いてもらっているこの店だけのもの。

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 話がそれましたが、この優れものワイングラス。長い脚のグラスよりカジュアルだけど、機能はしっかりしていてデザインも素晴らしい。土星の輪のような、アダムスキー型のUFOのような、下のふくらみのところに少し出っ張りがあってすごく持ちやすい。安定しています。ただしスタッキングはできないから置き場所をとるかもしれませんね。
 繁華街からちょっとはずれたなんだか昭和な街角で、明るいうちからワインを楽しむ。いい店といいグラスに出会えて幸せでした。

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2016年12月13日 (火)

ノーベル賞晩餐会のお酒

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 日本人がノーベル賞を受賞すると、ストックホルムでの晩餐会で振る舞われるお酒がコレです。1751年(宝暦元年)創業、神戸酒心館の『福寿』純米吟醸。フレッシュな果物の香りと芳醇な米の旨みが融合した、スッキリさわやかでしかも豊かな味わい。和食だけでなくフレンチやイタリアンなどいろんな料理によく合う灘の銘酒で、海外の品評会でも高く評価されています。

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 今年は大隅良典さんが医学生理学賞を受賞。受賞理由は、「飢餓状態に陥った細胞が自らのタンパク質を食べて栄養源にする自食作用[オートファジー]の仕組みを解明した」ことだそうですが、まったくわかりません。悪性腫瘍の治療法など難病に苦しむ人たちを助けられる可能性があるそうなので、人類にとってとても役立つのは確かでしょう。どんな原理なのかは理解できなくても、日本人としてとても誇りに思います。お祝いしなきゃいけませんね。

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 で、神戸酒心館まで買いに行ってきました。ノーベル賞の晩餐会で日本酒が振る舞われる、という話は耳にした記憶がありますが、どの銘柄かは知らなかった。今年は『福寿』という名前と印象的なブルーのボトルがTVや新聞でよく紹介されました。あらそうなんだ、ご近所だし買いに行かなきゃ!お祝いしなきゃ!(まぁ飲みたいだけだけど) ほかで買えない限定酒となると、よけい欲しくなる。酒蔵は同じ考えの人々ですごくにぎわっておりました。

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2016年12月10日 (土)

2016'けいママ・グランプリ

 師走ですねえ! クリスマスのプレゼントの準備、暮れの旅行計画、あるいはお正月の準備と大忙しのこの時期。
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   でも時間をかけてゆっくりと、自分が過ごした一年を振り返ってみるのもいいもの。と、いうわけで、今日はけいママの「2016'お買い物グランプリ」! 「はあ?お買い物? けいママ、他にないの?ナンバーワンだった展覧会とか・・・ だってこれ、一応ギャラリーPAXREXのブログでしょ?
はあ、そうでした! では今年、2016年にけいママが行ってよかった、観てよかった展覧会のナンバーワンは? はい、文句なしに六本木 森美術館で開催された村上隆氏の「五百羅漢図展」であります。あと数日でお終いという日に駆け込んで行ったのですが「ナポリを見て死ね!」くらいの値打ちはありました。観ておいてよかったと、つくづく思いました。出来ればもう一度観たいですね。
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   と、ついでにナンバーツーはこの時期に、同じく東京上野 国立西洋美術館で観た「カラバッジョ展」です。イタリア旅行の際に、あちらこちらでカラバッジョの作品は目にしていましたが、圧巻の数! よくぞここまで揃えてくれましたと、感激で胸が詰まるほどでした。また私がここを訪れた後、コルビジェ設計によるこの美術館が世界遺産に登録され、これまた「よかった、よかった」と懐かしい思い出に花を添えてくれました。
 と、展覧会グランプリが終わった後で、晴れてお買い物グランプリ! な〜んだ、結局そこに行き着くのか、けいママ。はい、ほんの半月ほど前ですが、念願の「iPhone」を手に入れたけいママ。グランプリは文句無しに「この子」であります。
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   思い起こせばあの時・・・今日ご紹介した二つの展覧会に無事に行き着けたのも、ソロで旅立つ東京行きに備えて愛用のMacを使って、これでもか!というほどのリサーチをしていたからです。あの頃はまだiPhoneではなくiPod touchを使っていたのですが、ネット社会の恩恵をしっかりと感じました。で、これからはMacとiPhoneそれに長年愛用したiPod touchも未だ現役・・・イエイ!怖いものなしだわ。来年はどこに行こうか? 何を観ようか? まあ、少しは年のことも考えなくちゃいけませんが。
 さて、皆さまの今年のグランプリは何でしょうか?

 

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2016年12月 7日 (水)

20年目、フェリシモの贈り物

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 年末恒例、フェリシモのハッピートイズプロジェクトは今年で20年目。世界のこどもたちに手作りのぬいぐるみを贈るこのプロジェクト、今年のテーマは「のびのび生きよう」、キャラクターは「しなやかネコちゃん」です。着られなくなった服や残った布地や毛糸で作られた、世界でたったひとつのぬいぐるみ。今年も全国から多くの作品が寄せられました。そしてクリスマスシーズンのいま、三宮の朝日ビルの1階で展示されています。

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 毛糸の編み物あり、和服生地のパッチワークあり、古布の縫い合わせあり、と素材も手法もさまざまです。でもそれらどの作品からも、自分独自のアイデアをカタチにしたいという情熱と、これを手にした子を喜ばせてあげたいという愛情、作り手の純粋な想いが伝わってきて気持ちいい。まさに「あなたの手づくりは世界中のこどもたちを笑顔にしてゆく」というコンセプト通りです。

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 これまで世界57の国と地域へ、51,000体以上のぬいぐるみが贈られているそうです。こどもの施設や病院、難民キャンプなどで笑顔の輪を広げています。たくさんの人の優しい気持ちをちゃんと届ける仕組み、誰もが気軽に参加できるシステムづくり。とても素晴らしいプロジェクトだと思います。ほかの企業も、掛け声だけではなくこんな地に足がついた社会貢献をしてもらいたいものですね。

FELISSIMO HAPPY TOYS PROJECT

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2016年12月 4日 (日)

PK、観てない人は読まないで

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 ネタばれの記述をしますので、この映画「PK」をまだご覧になってない方は、ここから先は読まないでくださいね。ゴメンナサイ。
 「神さまはどこにいるの?」 「どの神さまにお願いしたらいいの?」 神さまの捜索願を配っているヘンな青年は宇宙人。このインド映画にはまいりました。ポリウッド作品らしく、歌うし、踊るし。笑わせるし、泣かせるし・・・。社会派の重いテーマなのにエンターテインメント。SFファンタジーなのに抱腹絶倒コメディ。しかもラブストーリーですよ。近頃では長めの2時間半がアッという間に過ぎました。

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 登場人物に「宗教問題はタブーだ」と言わせながら、宗教の欺瞞性を人気TV番組のネタに取り上げる、というヒネリのきいたストーリー展開。そして宗教も、民族も、国家も、社会通念も、いっさい知らない宇宙人の目から判断する、という絶妙の設定。よくもまあ宗教大国インドでこんな映画が作れたものだ。いや、宗教大国だからこそウケる!という確信があったのでしょう。世間の常識とのギャップを、とんでもない怪演で表現した主演アーミル・カーンに大拍手を送りましょう。

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 ヒロインのアヌシュカ・シャルマも超キュートで魅力的。表情が生き生きしていて、スタイルが良くて、服装のセンスも抜群(これはスタイリストがすご腕か)。TV局の報道キャスターの役にぴったりです。前向きに生きる強さと恋愛感情に揺れる弱さをあわせ持つ人間味は、宇宙人PKとの対比で際立っていました。これからは彼女が出演しているというだけで、映画館へ足を運びそうです。

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 ところでPKなんですが、酔っ払いという意味があるんですか? 字幕で何度もルビで「酔っ払い」と出ていました。へぇ、そうなのか、という感じ。スピルバーグ監督の「ET」を意識したタイトルでもあるのでしょうね。あれに比べると、ずっとずっと人間らしい宇宙人でした。見た目はそのまま人間ですから。しかも最後には人間以上に人間らしい愛に目覚める。ホント、泣かせてくれますわ。
 もしかして、観てないのに読んでしまったという方はいらっしゃらないでしょうね。責任は持ちませんから。 

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2016年12月 1日 (木)

ポンペイの赤は鮮やかです

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 西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火により、1日で消滅したポンペイとその周辺のエルコラーノやトッレ・デル・グレコなどの町々。18世紀半ばに土の下から発見された古代ローマ遺跡の建物からは、色鮮やかな壁画がたくさん見つかった。火山灰や火砕流であっという間に埋もれたこと、火山灰が乾燥材の役割を果たしたことなどが原因で、2000年近く前のフレスコが色あせず鮮やかに保存されていた。これはまさに奇跡です。
 日伊国交150周年記念の事業として、兵庫県立美術館で開催中の世界遺産「ポンペイの壁画」展。有名な『ポンペイの赤』だけではなく、『エジプト青』も印象的でした。これはカメオ作家の町、トッレ・デル・グレコの海浜別荘跡で多用されていた。

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 驚いたのは表現技術です。人物や動物の描写力、建築物を描く透視図法。西洋絵画ではルネサンスの先駆けのジョットが現れるまで、稚拙な表現しかできないと思っていましたが・・・。ミロのヴィーナスやサモトラケのニケをはじめ古代彫刻は素晴らしいのに、なぜ絵画は進歩しなかったのだろう?と不思議に思っていた。でも、大間違いだった。暗黒の中世に、古代ギリシャ・ローマ時代の進んだ絵画表現技術が失われてしまったのだ。キリスト教の悪しき影響なのでしょうか。

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 ポンペイ遺跡には2回行ったことがあるが、50年前と20年前。(古う~) こんな素晴らしい作品は観た記憶がなかった。クレジットを見ると今回の展示作品は、ほとんどナポリ国立考古学博物館のもの。そうか、出土した壁画は切り取って、保存状態をうまくコントロールできる博物館に収蔵しているのだ。考古学博物館という名前だけで古めかしいものばかりと決めつけて、行ったことがなかった。次にナポリへ行ったらピザ屋巡りだけじゃなく考古学博物館にも足を延ばしてみましょう。

ポンペイの壁画展
2016年10月15日(土)~12月25日(日)
兵庫県立美術館

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