ぜんざいの町?丹波市
丹波市・青垣の観光案内所でもらったマップやパンフレットを見ていると、すごくインパクトの強いフレーズが目に入ってきた。なんと!なんと!『丹波市をぜんざいの町としました』。 問答無用の断定! 「ぜんざいの町にします」という宣言や、「ぜんざいの町になります」という意思表示が順当な表現でしょう。それが誰が主語かわからないけど、いきなり「ぜんざいの町としました」ですからね。『に』ではなく、『と』。『なります』、ではなく『なりました』。すでに世間の常識、社会的な既成事実と化しております。知らないうちに。
丹波市内の飲食店が36店舗参加して、この『ぜんざいフェア』を盛り上げています。なぜ『ぜんざい』なのかと言えば、ここが丹波大納言小豆の発祥の地だから。朝廷や幕府に献上されていた歴史があり、現在は高級和菓子の食材として使われているブランド小豆を、もっと身近に感じてもらえる『ぜんざい』でPRしようというわけ。
素朴なぜんざいをはじめ、フレンチ風、中華風、蕎麦屋のぜんざい、カフェのスイーツぜんざいなど、いままで聞いたこともない創作ぜんざいがズラリ。トライしたのが三津屋妹尾の「そばがきぜんざい」。二八の鴨汁そばをいただいたあとのデザートとして。そばの香りに大納言小豆の上品なおいしさが楽しめる逸品でした。
青垣町田井縄の三津屋妹尾さんは、築120年余りの茅葺き古民家をリフォームした蕎麦屋さん。漆喰の壁、燻し竹の天井、木枠のガラス戸など、随所に和の美と細やかなこだわりが見える。こちらはもちろん古民家カフェではなく、正統派の手打ちそばやさん。十割と二八そばが味わえる。鯖ずしも程よい塩加減としめ加減が素晴らしい。
こちらは奥丹波そば街道という活動もしているという。すべて手打ちの個性派そば屋さんが揃った丹波地域を盛り上げようと始まったそうだ。「奥丹波でそば屋を開業したい方がいらしたら応援します」とのこと。いかがでしょうか。あれ、「ぜんざい」から「そば」に話が変わってしまった?
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