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2016年11月14日 (月)

映画版のインフェルノ

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 先月末から公開中の「インフェルノ」。ハーヴァードの宗教象徴学者・ラングドン教授が謎解きで活躍するダン・ブラウン原作(角川書店)の映画化です。今回はダンテの「神曲」が謎解きのキーになる。フィレンツェをメイン舞台にしたお話なので、どんな風に撮られているか、そんな興味もあって観に行きました。
 シリーズ最初の「ダヴィンチ・コード」より、はるかに観光映画になっている。空撮で街の全景を入れたり、ドォーモやヴェッキオ宮、ウフィッティ美術館、ポンテヴェッキオ、ボーボリ庭園など主な名所はちゃんと押さえるサービスぶりだ。

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 そして舞台はヴェネツィア、イスタンブールへと続く。ここでもサンマルコ寺院やアヤソフィア、地下貯水池などをしっかり見せてくれる。「へぇ知らなかった!」と驚く秘密の通路なども、次回これらの街を訪れた時にはぜひ見に行かなくっちゃと思わせるところがうまい。次から次へと謎があらわれ、誰が敵で誰が味方か、めまぐるしい展開でグイグイ引き込まれるノンストップ・エンターテインメント! 映画としてとてもよくできています。文句なしに面白い。さすがロン・ハワード監督です。

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 だけど、原作をこんなに変えていいのか、と疑問に思った人は多いのではないでしょうか。上下2冊の長編を2時間の映画にまとめるのだから、そりゃ大変だ。省略や映画的な演出がないと、映画にはならない。
 人口爆発による人類滅亡を防ぐために全人口の3分の1を減らすウイルスを世界に拡散させる、という天才科学者のたくらみ。それを阻止しようとする主人公。映画ではウイルスの封じ込めに成功し、世界と人類を守った、チャンチャン! めでたし、めでたし。いかにもハリウッドの大作、大ヒットの法則にのっとったストーリーです。でも、原作だと、苦労して謎の核心に迫ったら、すでにウイルスは世界中に拡散されてしまっていた。
 これを映画ならではの構成と考えるか、小説とは別物と感じるか? 難しいところです。

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