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2016年11月 3日 (木)

美しい!漆の家プロジェクト

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 漆の技術は日本全国にあるらしい。春慶塗や輪島塗など有名どころは数々あれど、香川県の漆芸は知らなかった。そして漆と聞いて、お盆やお椀しか思い浮かばないのは知識がきわめて貧弱だ、ということもよくわかりました。たとえば黒の部屋。まるで鏡のようにまわりを映す黒い漆で塗られた壁に囲まれている。漆黒の宇宙空間いっぱいに星がきらめいているように見えるのは、色漆を何層にも塗り重ねたあとまるく彫り出したもの。「彫漆」と呼ばれる技法だそうだ。

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 瀬戸内海の夕焼けのような白から紅に移り変わる作品。これは白と紅色に漆を塗った木製テープを網代に編んで作られたもの。光の当たりぐあいで微妙に色味が変わり、時間の推移も感じられる美しく華やかな出来上がりです。
 グリーンの床も木目が浮き出て美しい。それまでは黒か朱がほとんどだった漆に白色を作れるようになってから、緑や藤色などいろんな色を出せるようになったそうだ。床に漆なんて使っているうちに剥げてくるのでは?という問いには、「また塗ればいいんです」とのこと。

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 男木島の「漆の家プロジェクト」は日本が世界に誇る漆技法をPRするショールーム。とても美しくて表現の幅が広い漆。小物から家具・調度品や建築の部材にまで、生活のさまざまなシーンに使われている。そしてもっともっと用途を広げる可能性を秘めた素材だ。
 畳の座敷に併設されたカフェのテーブルは、グレーやサーモンピンク、ネイビーやオレンジの箱。これが本当に美しい。木の箱に麻布を貼って漆を塗ったものだそうです。色彩ゆたかな讃岐の漆、その特徴がよく出ている。

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 古民家をフルに使って、壁、床、建具など適材適所に伝統の讃岐漆芸技法を活用している漆の家。おトイレも赤と黒のモダンな造りで、地元の漆工芸家たちが力を入れているのがよく伝わってくる。いろんなところにもっと漆を!という啓蒙活動として成功しているのはもちろんだが、それ以上にアートとして見ごたえがありました。痛んだら上から塗りなおせばいい、というエコロジー性も実に今風じゃないですか。

瀬戸内国際芸術祭2016
秋会期:10月8日(土)~11月6日(日)

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