« 六甲山の芸術散歩2016 | トップページ | 幽霊か,幻覚か、創造物か »

2016年10月20日 (木)

石や陶器の立体作品が面白い

Photo_4
 まるでゴジラのような存在感です。不気味な風貌に原初の強大なパワーを秘めた物質の塊、それが西條 茜の作品「root of cloud #1」。高さ2mあまりですが、それ以上に大きく見せる。地球規模のスケール感あふれる造形です。Photo 説明によると、六甲山系のすべての川を巡り、河口付近で集積した石を高温で焼成して制作したという。
 色もさまざま美しさも質感も多様な小石は、ひとつひとつ長い時間の中で削られ磨かれた地球の断片。そして、それぞれが独自の歴史と個性を持っているに違いない。それらがたくさん集まって、もっと大きなひとつの物語になる。壮大な神話、あるいは国家、あるいは宇宙。全体を構成する個と、集合してできたマッスでは、まったく異なる物語を紡ぐ。この作品の面白さは、そんなところにある。

Photo_5
 もうひとつ面白かったのは、角倉起美の「紫陽花」。作者は六甲山で制作する陶芸家。アトリエのまわりにもたくさんのアジサイが咲くそうだ。作品は直径50cmから1mぐらいの半球状にカラフルな4枚の花弁がついたアジサイの花が5~6体、地面に並べてある。次々と色が変わるアジサイの美しさを、シンボリックにあでやかに表現している。自然にはないツヤやかな陶器だけれど、雨やほこりにうたれまわりの環境にすっかり溶け込んでいる。地面からアジサイの精が生えてきたおもむきだ。
 両作品とも六甲高山植物園に展示してある。展示というより、その地に固有の生命という雰囲気。まるで樹齢数百年の巨木のような風格を感じました。

六甲ミーツ・アート 芸術散歩2016
2016年9月14日(水)~11月23日(水・祝)

|

« 六甲山の芸術散歩2016 | トップページ | 幽霊か,幻覚か、創造物か »

展覧会情報[2016]」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 石や陶器の立体作品が面白い:

« 六甲山の芸術散歩2016 | トップページ | 幽霊か,幻覚か、創造物か »