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2016年10月

2016年10月30日 (日)

思い出のタイムカプセル

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 白壁の土蔵に入ると、暗い室内に一面の光のオブジェが。クリスマスのイルミネーションのようにまばゆくきらめいている。高い天井から吊り下げられた1,000個以上のガラス瓶を使ったインスタレーションは、栗真由美の「記憶のボトル」。瀬戸内国際芸術祭の男木島に展示されている作品です。

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 瓶の中には男木島の人たちの思い出の品が封入してある。瓶ひとつひとつに小さなLEDランプが灯り、みんなの記憶を美しく輝かす。それは試験の答案用紙だったり、結婚祝いの熨斗袋だったり、ウルトラマンのフィギュアだったり、古い記念写真だったり・・・。見ず知らずの人たちの記憶の断片ながら、つい見入ってしまう。

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 懐かしく、切なく、忘れてしまっていた自分の人生のワンシーンを思い起こす。いわばタイムカプセルに閉じ込められていた記憶を、静かな眠りから揺り戻して自分の眼前にさらすような作用。とてもよくできたタイムマシーンです。楽しいだけではなく、つらいことも悲しいこともあったに違いないけれど、どの記憶も光り輝いているのがいいじゃないですか。とても好きな作品です。

瀬戸内国際芸術祭2016
秋会期:10月8日(土)~11月6日(日)

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2016年10月28日 (金)

棚田に現れた竹の家

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 小豆島の内陸部、中山千枚田の底に大きな鳥かごのようなものが目に入る。ワン・ウェンチー(王文志)の作品「オリーブの夢」。地元産の竹を約4,000本使って構築した巨大ドームだ。この台湾のアーティストは2013年の前回芸術祭で、同じ場所にやはり竹を編んで「小豆島の光」というタイトルの巨大なドームを構築していた。

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 稲の実り具合を見ながら棚田のあぜ道を降りて行く。竹でできたアプローチを通りオリーブ形の門をくぐって、いざ内部へ。中は想像以上に広く、天井(?)の高い空間だ。床に寝転んでボーっと上を眺める人。ゆっくり歩いている人。腰かけてまわりの壁の編み模様を見ている人。みんな思い思いに自分の世界に浸っている。

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 柱も、床も、壁も、すべて竹。靴を脱いで青竹踏みの感触を楽しみながら、なぜこんなにゆったりした気分になるのか?を考えた。竹で編んだだけなので光は通る、風も吹き抜ける。雨が降ればとうぜんびしょ濡れだ。ぬるま湯の露天風呂につかっているのに似ている。自然の素材だけで構築されたものに囲まれていると、人間は穏やかになるようだ。こせこせした、ぎくしゃくした、ストレスの多い日常から一時離れるのもいいことですね。

瀬戸内国際芸術祭2016
秋会期:10月8日(土)~11月6日(日)

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2016年10月26日 (水)

万華鏡の中に迷い込む?

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 瀬戸内国際芸術祭に行ってきました。今年は猛暑だったので夏開催は避け、歩きまわっても安心な秋開催に。ムリできない年齢ですからね。
 まずご紹介するのは、男木島にある古民家の家中で展開する川島猛とドリームフレンズによる「KALEIDOSCOPE Black and White」。白と黒、線と面だけで作った床や壁や天井の部屋の中を観て回る、という作品です。シートにプリントしたものを貼ったり、トレーシングシートのような乳白色の素材にプリントしたものを上から吊るしたり。あるいはプロジェクターで投影したり。そして壁の一部はピカピカの鏡面ステンレスが斜めに湾曲していたり。

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 歩いている自分の体にも白黒のパターンが投影されて、作品を構成する一部になる。壁のある部分は合わせ鏡になって、どこまでも多重の空間が広がる。どこまでが現実か、どこからが虚構か、その境界がどんどんあいまいになって作品世界と一体になる。自分も作品に参加しているというより、作品の中に溶け込んでいくような不思議な感覚。万華鏡の中に迷い込んでしまった不思議の国のアリスというところでしょうか。ぐるぐる回って目が回る楽しさ、自分がどこにいるかわからなくなる浮遊感など、感覚のズレが面白い。

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 川島猛さんの説明では、この白黒のパターンは「人」を描いたそうだ。もちろん人そのものではなく、人のカオス(混沌)。顔や腕や足、笑っているところ、踊っているところ・・・いろんな有機的なものを抽象化して、それをモチーフにして表現しているという。そう言われると、この部屋の中で感じる温かさ、優しく包まれる感覚は、胎内の遠い記憶が意識の底から湧いてくるのかもしれない。白と黒の線だけの表現、と言葉で聞くともっとシャープな作品のような印象だけれど、思わず笑みが浮かぶ楽しい空間になっていました。

瀬戸内国際芸術祭2016
秋会期:10月8日(土)~11月6日(日)

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2016年10月23日 (日)

幽霊か,幻覚か、創造物か

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 異形の者たち、異界のものたち・・・平凡な日常に理性を超えた何かが入り込んだとき、私たちはどんな反応をするだろうか。戸惑い、おそれ、反発、攻撃。崇め奉って神にまつりあげるかもしれない。PARANOID ANDERSONSの作品「かくれんぼ」。木の枝やスポンジや布などで作った”妖精”が、森の中に19人かくれている、という作品。「みんなを見てけてあげてください」と書いてある。

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 この変わった名前のアーティストは造形を学んだ3人によるユニットだという。共同でオブジェを制作するのではなく、テーマを決めたら三者三様の解釈で作る。それらを木立の中や草原の上に配置して、面白こわい不思議なワンダーワールドを出現させた。スターウォーズで異星のクリーチャーたちが集まるカフェのような雰囲気かな。薄暗い時いきなり出会ったら腰を抜かしそう。

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 もうひとつ異世界を創造したのが、山本桂輔の「夢の人(眠る私)」。六甲ミーツアート2016のチラシの表紙にも使用されている。今年の代表的な作品の一つだろう。「眠る私」とタイトルにあるように、作家の夢の中の世界。意識あるいは無意識の投影。なんで大きな顔が横向きなの? ジャガイモのようだけど顔なの? なぜタンスが置いてあるの? そんなことはいくら考えても理解には至らない。

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 この世界が面白いか、何かインスピレーションをもらえるか。それが評価の基準でしょう。ひとつひとつのディテールに込められた思いは、とても深いと思う。しかし関係ないと思う人にはまるで面白くない。自己満足に終わるか、鑑賞に耐える作品に昇華するか、紙一重のところなのでしょうね。ファンタジックな作品、2点の紹介でした。

六甲ミーツ・アート 芸術散歩2016
2016年9月14日(水)~11月23日(水・祝)

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2016年10月20日 (木)

石や陶器の立体作品が面白い

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 まるでゴジラのような存在感です。不気味な風貌に原初の強大なパワーを秘めた物質の塊、それが西條 茜の作品「root of cloud #1」。高さ2mあまりですが、それ以上に大きく見せる。地球規模のスケール感あふれる造形です。Photo 説明によると、六甲山系のすべての川を巡り、河口付近で集積した石を高温で焼成して制作したという。
 色もさまざま美しさも質感も多様な小石は、ひとつひとつ長い時間の中で削られ磨かれた地球の断片。そして、それぞれが独自の歴史と個性を持っているに違いない。それらがたくさん集まって、もっと大きなひとつの物語になる。壮大な神話、あるいは国家、あるいは宇宙。全体を構成する個と、集合してできたマッスでは、まったく異なる物語を紡ぐ。この作品の面白さは、そんなところにある。

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 もうひとつ面白かったのは、角倉起美の「紫陽花」。作者は六甲山で制作する陶芸家。アトリエのまわりにもたくさんのアジサイが咲くそうだ。作品は直径50cmから1mぐらいの半球状にカラフルな4枚の花弁がついたアジサイの花が5~6体、地面に並べてある。次々と色が変わるアジサイの美しさを、シンボリックにあでやかに表現している。自然にはないツヤやかな陶器だけれど、雨やほこりにうたれまわりの環境にすっかり溶け込んでいる。地面からアジサイの精が生えてきたおもむきだ。
 両作品とも六甲高山植物園に展示してある。展示というより、その地に固有の生命という雰囲気。まるで樹齢数百年の巨木のような風格を感じました。

六甲ミーツ・アート 芸術散歩2016
2016年9月14日(水)~11月23日(水・祝)

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2016年10月17日 (月)

六甲山の芸術散歩2016

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 9月14日から、今年も六甲ミーツ・アートが始まっています。9月は残暑が厳しく雨も多かったので、六甲山を登って観に行こうという意欲が薄かった。で、秋らしい天気になって来たのでやっと出かけた、というわけで一部をご報告です。今年は39組のアーティストが出品しているそうだ。六甲ケーブル下駅まで来ると、三沢厚彦が描いた2頭のクマがお出迎え。でもケーブルカーには乗らず、クマを横目に登山道に分け入る。(肥満防止のために運動するのも目的だから)

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 紹介したい作品はいろいろありますが、まずは君平さんの作品から。オルゴールミュージアムの前の池と奥の森に設置された2つの彫刻。池には「プランクトン」と題されたグリーンの鉄製の作品があります。これは琵琶湖に生息するツヅミモがモチーフだそうだ。ちっちゃなちっちゃな微生物が、3m近い大きさまでスケールを巨大化されている。もうひとつは「ヒゴタイ」という作品。池をぐるりと回った向こう側、樹々の中にきれいなブルーの彫刻が見える。阿蘇山に自生する絶滅危惧種で、六甲山高山植物園では夏に花を咲かせるそうだ。

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 君平さんは水中の浮遊生物や花粉など微細な自然物のカタチをモチーフに、それらをドーンと拡大した大きな彫刻に仕上げる。顕微鏡で見るようなミクロなものを、まったく違う巨大なオブジェに。このスケール感のギャップと、やわらかい生物を硬くて強靭な鉄で制作することのおもしろさ。二重のインパクトがある。
 文字通り目にも止まらないサイズの微生物でも、奇跡の造形美を持っていること。また、あらゆる生命が持ちつ持たれつ、地球になくてはならない存在なのだということを、このアーティストは気づかせてくれる。

六甲ミーツ・アート 芸術散歩2016
2016年9月14日(水)~11月23日(水・祝)

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2016年10月14日 (金)

時代を超えて、マリメッコ展

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 マリメッコと聞けば、ケシの花をモチーフにしたテキスタイルで作ったバッグや服がすぐに思いうかぶ。パッと目に飛び込み、明るく華やか印象が脳裏に刻まれる。この「ウニッコ」と名付けられたデザインは、マイヤ・イソラが1964年にデザインしたものです。とても50年前の作品とは思えない新鮮さで世界中の人々を幸せにし続けている。カラーリングも何種類にも増え、雑貨や家庭用品、フィンランド航空の機体にまで使用されている。
 自然をモチーフにしたシリーズ、禅の精神を抽象的なパターンにしたようなシリーズ・・・。今回の展覧会を観て、日本の美学との親和性を強く感じました。

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 服のデザインも柄が映えるようにシンプルなカッティング。それが古さを全く感じさせないタイムレスなスタイルにつながっている。ジャクリーン・ケネディが購入した2着のドレスが展示されているが、1959年に作られたとは思えない。今すぐ着て歩いても十分カッコいい現代性を持っている。これってすごいと思いませんか? 
 マリメッコでは1970年代からは脇阪克二、80年代からは石本藤雄という日本人デザイナーが活躍していたそうだ。このことからもマリメッコのデザインコンセプトが日本人の感性によく合っていると言えるのではないでしょうか。

デザイン、ファブリック、ライフスタイル
マリメッコ展
2016年10月8日(土)~11月27日(日)
西宮市立大谷記念美術館

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2016年10月11日 (火)

FCバルセロナの公式カヴァ

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 昨年12月、FIFAクラブワールドカップで優勝し世界一に輝いたFCバルセロナ。そのバルサから公式ワインに認定されているのがカタルーニャにあるマセット社の製品。ご覧のこれがオフィシャル・カヴァです。世界一になった横浜での夜もきっとこれでシャンパンファイトをして祝ったことでしょう。メッシ、イニエスタ、ネイマール、スアレス・・・世界最高の華麗なプレーで私たちを酔わせてくれた選手たちを酔わせた美酒!なのです。

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 スッキリした飲み口の辛口スパークリングワインで、さわやかな香りとほのかな酸味が魅力です。ラヴェルには堂々とバルサのエンブレムが入っている。ボトルケースはカタルーニャ国旗の赤と黄色のストライプのデザイン。ひろパパの誕生日はバルサの強さにあやかろうと、このカヴァで乾杯! Photo_5
 Maset FC.BARCELONA Official CAVA Brut Cava D.O.を飲んでいると、すっかりカンプノウで応援している気分。ほら、ボトルケースの裏側下部に応援風景のイラストがシルエットで入っています。細かいところまでファンの心をつかむ工夫がしてある。そういえばカンプノウのグッズショップ、すごく広くて充実してました。アイテムの種類の多さ、デザインの良さ、細部まで行き届いた心遣い。Jリーグクラブや美術館、さらには観光地の土産物店もぜひ見習ってほしいところです。
 

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2016年10月 8日 (土)

伝説のマリア・カラス

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 絶頂期はわずか10年ほど。不摂生からか、ノドを酷使したからか、短い活動歴で声が出なくなり表舞台から引退したマリア・カラス。それでも史上最高のディーヴァと称えられ、後のオペラ歌手に大きな影響を与えたと言われている。オナシスとの私生活のことも含めて、日本の片田舎に住む子供の私でも名前を知っていたほどだったのだから、当時の人々に与えたインパクトは半端じゃなかったのでしょう。
 その彼女の本当に貴重な映像がリマスター音声で鑑賞できるなんて、思ってもいなかった。1958年12月19日、パリ・オペラ座でのガラコンサート。バスティーユに新オペラ座ができる以前の、シャガールの天井画があるパレ・ガルニエでのライブ映像。カラスの歌はあまり録音状態のよくないLPやCDでしか聞いたことがなかったので、リマスター版のこの映画は必見です。で、元町映画館へ駆けつけました。

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 オペラ歌手は声に魅力があって歌がうまいのは当然だが、姿かたちの美しさや演技力を含めた表現力でどんな役作りをするかが問われる。カラスの場合はこの全身を使った表現力が傑出している。存在感が際立っている。映画の中の解説者は、「今夜、カラスは最高の歌手であるとともに、最高の女優であることを証明した」と述べていました。愛に苦悩する女、悲嘆にくれる女。彼女はノルマに、トスカに、魂を吹き込んだ。半世紀以上前の上演とは思えないリアリティで、われわれを鳥肌立たせた。
 まさに万雷の拍手、喝采とはこのことか。天から授かった優雅でゴージャスな舞台姿。観る人すべてを惹きこむ迫真の演技力。この夜、彼女は伝説になったのだ。リマスター版とはいえ1950年代の録音技術だから、現代と比べるととても貧弱だ。しかもスタンダードサイズのモノクローム映像。それにもかかわらずこんなに感動的なのは、この日の舞台のクオリティがよっぽど高かったとしか思えない。歴史の一幕に立ち会ったようで幸せでした。

マリア・カラス
伝説のオペラ座ライブ

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2016年10月 5日 (水)

ファブリックの女王様ですよ

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 マリメッコの創業者アルミ・ラティアの伝記映画を観る。2015年のフィンランド映画で、その偉大な起業家の顔と破滅的な人格を持つ波乱万丈の人生を描く。10月8日(土)から西宮市大谷記念美術館で始まる「マリメッコ展」のPRを兼ねて、西宮北口で2日間だけ特別上映されたものだ。marimekkoのmariは女の子の名前、mekkoはドレスのことだそうだ。マリメッコは「マリのための服」という意味だ。いまや服だけにとどまらずインテリアや雑貨までラインアップを広げている。

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 マリメッコと言えば、フィンランドの伝統的なモチーフや自然からインスピレーションを得た明るく楽しい絵柄、シンプルかつ大胆なパターンで、私たちを前向きにしてくれる北欧デザインを代表するブランドです。北欧だけではなく日本でもアメリカでも、しなやかに現代を生きる意識の高い女性に人気が高い。「シンプル・タイムレス・ユニセックス」というブランドのスピリットは、まさにタイムレスに現代も支持を集めている。すごいことだ。

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 そんな華やかでポジティブなイメージとは裏腹に、アルミという人は夫や子供たちなどの家族を愛せない性格破綻者で、ひどいアルコール依存症だったらしい。ただしマリメッコという会社とそこで働く従業員には、異常なまでの愛を注ぐ。女性の社会的地位が低かった時代、さまざまな圧力や因習と戦い、何度も破産の危機に直面しながらも、伝統的な経営術を無視した思い切ったアイデアでピンチを突破し、会社を守り発展させていく。

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 しかしアルコールがもとで体を壊し67歳で命をとじる。闘争の中で安らぐことのなかった人生。この横暴だけどステキな多面的な女性を映画でどう表現するか? 監督は、アルミ役の主演女優が悩み戸惑いながら演技する姿を、あるときは舞台中継のように、ある時はドキュメンタリーのように、これも多面的な構成で見せてくれる。そんな簡単に割り切れる人物ではないぞ、でもこんなに素晴らしいことを成し遂げたじゃないか。と言っているように。確かに、単なる成功物語ではつまらない。スティーブ・ジョブズもそうだけれど、天才を「常識」や「普通」の目で見ても理解できない。ちょっと難解だけれど、今までなかったおもしろい視点の伝記映画だと思いました。

ファブリックの女王
ヨールン・ドンネル監督
ミンナ・ハープキュラ主演

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2016年10月 2日 (日)

焼き栗も進化してるんだ

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 小布施で昨年見つけた焼き栗屋さん。すごくおいしくて、もっと買っときゃよかったと後悔した店にやってきました。ここも行列ができています。整理券こそないものの、「ここからは20分待ちね」「ここからは30分かかるから」と、働き者のおばさんが手を休めずに列に並ぶ人たちに声をかけている。そういえばウチの情報を見てこの店に寄った友人が、「残念ながら売り切れでした」と報告してくれたっけ。

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 さてさて、ホクホクに焼きあがった大粒の新栗。渋皮までコロッときれいにむける。甘いあつあつをほおばりながら街を散策です。風情ある栗の小径やよく手入れされたオープンガーデンを歩いているのに、意識は食べることに集中。庭の美しさにはさっぱり目がいかない。
 うん?こんなにおいしい焼き栗、なにやら見たことがない機械で焼いている。聞けばポン菓子と同じ仕組みのマシンなのだそうだ。世界一のおいしさは、これで生まれるのだ。

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 栗のお尻にナイフで切れ目を入れ、機械に入れて待つこと10分。マシンが勝手に回転しながら圧力をかけて上手に焼きあげる。ポン!と大きな爆発音がするのかとビビっていたが、逃げなくてもダイジョーブ。煙と蒸気は出るけど音はしない。ふたを開けて取り出すと、極上の焼き栗が出来上がっているという仕掛け。
Photo_4 昨年もこのおいしさに感動したから、同じマシンで焼いていたはずだ。まったく気づかなかったけど・・・。サイドの表示板を見ると日本製だ。北九州市のタチバナ機工という会社が作っている。この機械、イタリアやフランスでも売れるだろうなぁ、きっと。栗の品種は違うけど、これで焼いたおいしさを栗好きの彼らにも経験させてやりたいと思いました。

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