いいちこデザイン展
KIITOの神戸デザインセンターで「いいちこデザイン展」を見てきました。毎年全国で開かれているが、神戸での開催は23年ぶりとのこと。浅井慎平の気持ちのよい写真と河北秀也のアートディレクションが素晴らしい、30年以上も続くシリーズだ。日本広告文化史を代表する仕事のひとつ、と言っても過言ではない。その当時、羨望の目で観ていましたっけ。
なかでもやはりB倍ポスターがすごい。見た瞬間「これは覚えてるぞ!」というのもあれば、見ているうちにじんわり当時の出来事を含めて思い出すものもある。南の島から、北の大地から、深い森から、古代文明の遺跡から・・・。世界中のステキな場所とあこがれの時間を、空気をそのまま持ってきたような作品。
いいちこ。お酒はイマジネーションの飛翔や文化の探索と相性がいい。開高健や山口瞳が活躍した寿屋(サントリー)もそうだけど、お酒の会社は時どきアッと驚くしかも持続的な文化を目指す。そういえば江戸時代の造り酒屋もそれぞれの地方で文化の担い手だった。文化の話、芸術の話、みんなお酒を飲みながら交流をしたのだ。これはヨーロッパのワインも同様でしょう。
ちょっと堅苦しい話になってしまってごめんなさい。いいちこの話に戻ると、会場で流されていたテレビCMではビリーバンバンの歌声がとても懐かしく耳に入ってくる。クセのない、悪く言えばコクがない素直なハーモニーが、実は深く深く心にしみていたんだ!といま思う。♪また君に恋してる いままでよりも深く~♪ 久しぶりにiichikoを飲んでみましょう。
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