イタリアからやって来たなべ
久々、けいママのなべ・シリーズであります。これ、もうお伝えしましたかしらん? なべオタクの私、家に溢れるなべの数はそりゃもう・・・デパートに行くと『なべ売り場』に直行! 新製品のなべをチェックする。でも最近、購入に関してはかなり慎重です。そりゃそうだろ! どんだけ、なべ、あるの? どうすんの、このなべ? はあ、私が死んだら、棺になべを・・・。
と、久しぶりなので、前置きが長くなってしまいましたが、今日は久しぶりに購入したなべのご紹介! な、なんや、また買ったんか?
だって、これが買わずにいられましょうか。場所はイタリアのとある金物店。そのなべはひっそりと固唾を飲んで私を待っておりました。控えめに、おずおずと。形はとてもシンプルで、軽くて、薄くて、一見地味。ふ〜ん?こんなに薄くて何に使うのかしらん?と、手にとって改めてチェックしてみると、イタリア語がよく理解できなくてもドン・ピシャのイラストが付いていました。そう、フリッタータを作るためのなべ。えっ?フリッタータって? うん、うん、よくぞ聞いてくださいました。要するにイタリア版卵焼きです。日本にもあるでしょう? 卵焼き器って。イタリアでは玉ねぎやジャガイモや豆、それに粉チーズなどを卵に加えて、フライパンに流し込んで丸い形にします。
イタリア料理好きの我が家では、ひろパパがよく作るのですが、両面を焼く必要があり、そうなるとひっくり返す時が結構大変なのです。フライパンに大きめのお皿をかぶせて反対に向けて、よいしょ!それからもう一度なべに滑り込ませて、もう片面を焼くわけですが、結構な重さがあるし、お皿とフライパンのサイズがよくは合ってないし。その日の出来具合はその日による!
と、改めてこのなべを見てみよう。なんと!同じ形のフライパンが2枚。つまり2枚目でフタをして柄の部分を持って、ラクに引っ繰り返せる構造になっているではありませんか! しかも驚くほど軽いのです。「こ、これ!買う!」とテンションが上がるひろパパとけいママ。するとなべは上目使いに我々を見て問いかける。「ホントにいいの? 私に出来るのはフリッタータとクレープと・・・あの、炒め物とか無理だと思うけど? だって、こんなに薄いでしょ?」
ふ〜ん、れっきとしたメイド・イン・イタリーの子なのに控えめじゃん? 何、言ってるの!あなたのような子を待っていたのよ!さあ、日本に行くのよ、一緒に。
てな、わけで・・・。さて、我が家のフリッタータはレベルアップしたかって? これがなんと、驚きであります! この子が来てからというもの、ひろパパのフリッタータ失敗作はゼロになったのであります。毎回、気持ちいい程するりと仕上がり、美しいこの料理が食卓に置かれる。その度に私はあの小さな金物屋の親父とそばで買い物をしていた常連客の自信たっぷりの表情と言葉を思い出す。「このなべは凄いぞ、あんた! 何てたって、正真正銘のイタリアもんだ!」 はい、ごもっとも。イタリアの底力を見せて頂きました。
海を越えてやってきたこの子も、今やすっかり我が家のキッチンに馴染んで、スリムなボディながら、大きな顔をしております。
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