ニセアカシア、「にせ」は可哀そう
いま六甲山系の南斜面にいっぱい咲いているニセアカシア。和名はハリエンジュ。きれいな白い花の房が垂れ下がるように咲き、あたりにいい香りを放つ立派な木なのに、「ニセ」って失礼だと思いませんか? なぜ、こんな名前がついたのか、『ウィキペディア』や『花しらべ』というサイトで調べてみました。
ニセアカシアは北アメリカ原産で、マメ科ハリエンジュ属の落葉高木。明治時代に輸入されたニセアカシアを当時アカシアと称していたことから、いまも混同されているようだ。間違っていたのを訂正せずに、そのまま頭にニセを冠してお茶を濁した感じ。
『アカシアはちみつ』という名で販売されているおいしい蜂蜜は、ニセアカシアの蜜だそうです。「ニセ」が悪いわけでは決してないのだが、なんとなく『はちみつ』に「ニセ」はつけにくいのでしょう。
よくわからないけれど、アカシアはマメ科アカシア属の総称で、アカシアという名の特定の植物があるわけではない、ということ。アカシア属は熱帯から温帯にかけて生える約600種があり、特にオーストラリア大陸とアフリカ大陸に多数が分布するという。
日本では春の初めに黄色い花をたわわにつけるミモザ(と呼ばれるフサアカシア)が、アカシアと呼ぶべき木の仲間のようだ。こちらはオーストラリア原産で常緑高木。
これで一件落着か、と思っていたらまだ続きがありました。みんながミモザと呼んでいるフサアカシアは、ミモザではないと書いてある。本来ミモザとは、オジギソウを指すという。おいおいおい、アカシア!どうなってるんだ? しかもフサアカシアはフランスのミモザ祭りに使われる、とも。もういいよ、名前なんて。美しければそれで十分だ。
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