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2016年5月19日 (木)

金沢にて、日本の色

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 さすが金沢、日本の伝統文化とそれを象徴する美しい色が街を彩っている。だから外国人観光客も多い。たとえば兼六園ではカキツバタがいま盛りを迎えている。尾形光琳の屏風で見るように、紫の花と緑の葉の組み合わせがハッとするほど鮮やかだ。

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   ヌメッとした独特の瓦屋根が美しい、江戸時代の遊郭の風情を残すひがし茶屋街。格子戸と石畳の道を、若者がひく観光人力車が行き来しているが、とてもよく似合っている。文政三年(1820年)に建てられ、その当時のまま残っている重要文化財の「志摩」が見学できる。ベンガラ色の壁、漆塗りの柱、七宝焼きのふすまの取っ手・・・金沢文化の粋が凝らされている。

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 金沢はまた金箔の街としても知られている。いまは日本のほとんどを生産しているそうだ。みやげものも工芸品やアクセサリーはもちろん、化粧品やエステ用品、お酒や焼き菓子など、あらゆるものに金箔が使われている。

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 有名なお店の中庭には金箔を張り詰めた蔵もありました。金色というのは屏風の下地でわかるように日本の色によくマッチする。光の当たり方で華やかにもシックにも見えて、まわりの色がよく映える。
 春から初夏にかけての金沢の色を紹介しましたが、これを光の弱い雪の季節に見るとまったく別の美しさをあらわします。奥が深い街です。

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