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2016年5月28日 (土)

METのロベルト・デヴェリュー

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 NYメトロポリタン歌劇場のライブビューイング。ドニゼッティの歴史劇「ロベルト・デヴェリュー」を観ました。これは2016年4月16日に上演されたもの。マウリッツィオ・ベニーニ指揮、デイヴィッド・マクヴィカー演出で、若い恋人の裏切りに怒り狂うエリザベス1世の苦悩と悲しみを柱に、愛、友情、嫉妬、忠誠心、貞節などをテーマにドラマチックに進行する。

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 新演出ということらしいが、劇中劇のカタチを取っているのが面白い。当時の宮廷人たちが観客となり、ひそひそしゃべったり演技に反応したり、話の展開に一喜一憂している。そんな舞台を私たちが見ているのだ。じっさい昔も今も民衆は有名人のスキャンダルを覗き見するのが大好きだ。なにしろエリザベス女王は一生独身だったから、特に興味津々だったのでしょう。

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 69歳で亡くなる年老いた女王の晩年を、ソプラノのソンドラ・ラドヴァノフスキーが見事に演じている。激しい嫉妬、すさまじい怒り、権力者にもかかわらずそして年齢にもかかわらず滲み出るいじらしい恋心・・・難しい役をベルカント唱法の驚異的な歌声と真に迫る演技力で表現しています。一世一代のステージだったかもしれない。

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 女王以外のキャストも素晴らしい。ロベルト・デヴェリュー役のマシュー・ポレンザーニ(テノール)、サラ/ノッティンガム侯爵夫人役のエリーナ・ガランチャ(メゾソプラノ)、ノッティンガム侯爵役のマリウシュ・クヴィエチェン(バリトン)。さすがに世界最高峰のMETです。終わっても立ち上がれないほどの感動。もちろんニューヨークの観衆はスタンディングオベーションで、カーテンコール鳴りやまず。これは本当に歴史的名演だったのではないかと思いました。

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