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2016年4月27日 (水)

シニョーリア広場の金ぴかアート

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 え、こんなモノなかったよなぁ。シニョーリア広場の真ん中に出現した金色に輝く彫刻。ベルギーの現代アーティスト、ジャン・ファーブルの2003年の作品"Searching for Utopia"です。ウミガメに乗ってユートピアを探しに行く男。シリコンブロンズ製ということです。どんな材質か私にはわかりませんが、金属じゃないようです。ダヴィデ像やネプチューン像が並ぶ広場に、この金ぴかは異色です。(私は好きですが) この街でも賛否両論。なにせルネッサンスの名作や古代ローマの名品がいっぱい展示されている屋根のない美術館ですから。

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 もう一つ同じく金ぴかの像がヴェッキオ宮の壁際、ダヴィデの隣に立っている。もちろん同じジャン・ファーブルの1998年の作品から2016年バージョンを作ったそうだ。タイトルは"The man who measures the clouds"、雲を測る男という意味でしょうか、両手にささげた定規を空に向かって差し上げている。古い名作や名建築のおかげで、毎年2000万人もの観光客が訪れるフィレンツェ。そこにあぐらをかいて新しいものに理解がすこし足りない街でもあります。だからこの街の若者は、かなりひっそく感に苦しんでいるのです。

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 この古い街の中心地のここにこそ、ファーブルの作品は展示されるべきだと考えます。また現代アート作品に意味や意図を求めるのは愚の骨頂だとも思う。おもしろければそれでいいし、おもしろくなければ無視すればいい。みんな自分自身で感じればいい。作家が自分の考えを押し付けたり、みんなが共通した感想を持ったりするのは、前時代的な考え方だ。作家は作るところまでが仕事。出来上がったら公共に差し出して勝手な評価にゆだねる、というのが芸術だと思いますが、いかがでしょうか。

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