ウフィッティの中庭に植え込みが!
ウフィッティ美術館もパリのテロ以来、軍隊が出て警備をしている。以前からポリツィアという市警察とカラビニエリという国家警察が、ドゥオーモやシニョーリア広場、駅などを警備してしていたが、自動小銃を構えた兵士が加わって少し物々しくなっている。かといって街を歩く観光客や物売りが硬い表情をしているわけではない。普段と変わりなくリラックスして美しい街を楽しんでいる。
ウフィッティで軍車両を止めた先を通行止めにして、何をしているのかと思ったら、さまざまな樹木や草花を持ち込んで簡易版の西洋庭園を造っていた。大きさもいろいろな黒いビニールの鉢植えや天然芝をロールにしたものを運び入れ、クレーン車も使って作業している。なにしろ土がないところに庭を造るのだから、大変でしょう。ガーディナーの腕の見せ所です。
石畳の中庭を石造りの建物がコの字型に取り囲んだ冷たい空間。ちょっと緑が入るだけでイメージがガラッと変わる。たぶん期間限定の企画でしょうが、目も癒されてホッとする。ここウフィッティ美術館の宝であるボッティチェッリ作「プリマヴェーラ」に描かれたのと同じ花々も、500年以上の時を隔てて植えられているのでしょう。
2日後に見に行くと、通行止めの柵は取り払われていて皆さん自由にグリーンを楽しんでおられる。そして設置された説明ボードを見ると"vannucci piante(という団体?あるいは運動?)"と書いてある。MORE PLANTS MORE LIFE 暮らしにもっと緑を、と活動しているようだ。いつもよりちょっと柔和になったスペースは、しばらく市民や観光客の目をいやしてくれることでしょう。
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