マテーラの夜は更けて
イタリア半島の足首のあたりには、個性的な街がたくさんある。でも交通の便が悪く、今まで足を踏み入れることがなかった。ナポリの次はシチリアで、その途中は空白地帯。で、ちょっと頑張って2泊3日の南イタリア小旅行へ出かけました。
マテーラはサッシと呼ばれる洞窟住居で有名なところ。その昔海底だったところが隆起してできた土地のため、石灰質の柔らかい岩でできている。その岩を削って穴をあけ、石を積んで住居にしている。だから町中の家々が白っぽいベージュで統一され、とても美しい。
夜はその白い壁が電灯に照らされて、うっすらと街が浮かび上がる。幻想的な風景だ。この街は昼間も美しいけれど、泊まって夜景を見ながら散策するのがサイコーだ。迷路のような狭い石畳を上り下りしていると、まるで中世に紛れ込んだよう気分。
住居が洞窟なら、泊まったホテルも洞窟、レストランも洞窟。なにせすべてが洞窟の街だ。ホテルの場合、寝室、リビング、バスルーム、そしてクローゼットまで別々の洞窟でできているから、室内で会談やスロープを上がったり下りたり、こんなに疲れるホテルは初めて。でもステキです。カッパドキアとも違う世界に二つとない街でした。
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