« 早春の樹には黄色い花 | トップページ | 六甲の森を守る »

2016年2月16日 (火)

書写山円教寺の特別公開

Photo
 姫路市の書写山円教寺。標高371mの山上に位置する西国第二十七番のお寺で、正しい漢字は書寫山圓教寺と書くらしい。むずかしい。康保3年(966年)に性空上人が開いたと伝わる天台宗の別格本山で、国や県の重要文化財に指定された伽藍が多く、「西の比叡山」と称される。推定樹齢700~800年という杉や檜のうっそうとした森の中に、摩尼殿、大講堂、食堂(じきどう)、常行堂、開山堂、鐘楼などが立ち並び、その周辺には精進料理がいただけるたくさんの宿坊が。

Photo_2
 このような観光パンフレットに書いてある説明をなぞるよりも、トム・クルーズや渡辺謙が出演した映画『ラストサムライ』のロケ地、と言ったほうがわかりやすいかもしれない。いや、この映画も若い人は知らないかも。時のたつのは早いものです。あの弁慶もここで修行していた時期がある、なんていう話にいたっては、「なんやの、それ」のひと言で終わってしまう。

Photo_3
 さて、その山上の霊場にいまだけ特別公開されている仏像や絵巻物がある。摩尼殿では本尊の六臂如意輪観音や脇で守る四天王が3月31日まで、奥の院の開山堂では、開祖の性空上人像が同じく3月31日までの土・日・祝に公開されている。播州書寫山縁起絵巻は長さ25mもあり、この全体を広げて展示されているのは圧巻だ。なにしろ期間限定の特別公開という言葉に弱いもので、つい足を運ぶ。でも、ほとんどの場合ああ見に来てよかったと思います。

Photo_5
 開山堂の軒下の四隅に左甚五郎の作と伝えられる力士の彫刻がある。ものすごい形相で屋根を支えていて、さすが!と思わせる迫力だ。ただし左甚五郎作と伝えられる彫像は全国にたくさんあり、あまりにもリアルな出来映えからさまざまな伝説が残っている。ここの力士も四人のうち北西隅の一人が、重さに耐えかねて逃げ出したという。左甚五郎の真贋はともかく、作品としてのすばらしさと、一体が抜けているというユーモア感覚も楽しめました。

|

« 早春の樹には黄色い花 | トップページ | 六甲の森を守る »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/180264/63201590

この記事へのトラックバック一覧です: 書写山円教寺の特別公開:

« 早春の樹には黄色い花 | トップページ | 六甲の森を守る »