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2015年11月 6日 (金)

噴水とベンチ、のような

Photo
 六甲ガーデンテラスの見晴しスポットに噴水が。え、こんなところに噴水があったっけ? と近づいていくと、それは深尾尚子の作品「Fountain」でした。Photo_2 この鮮やかなブルーの噴水、そばで見るとビニールの散水ホースでできている。水を噴き上げる噴水が、水をまくホースでできている。
 関係ありそうでナンセンスなこのアイデア、どこかとぼけた味わいがある。意味とシンボル。本物とフェイク。クスッと笑えるこのアプローチ、もしかしたら人間の知覚に対する深~い洞察があるのかもしれない。あるいは、笑いの本質を形成する大きなファクターかもしれない。そう考えると、軽く笑い飛ばしてハイ終わり、とはいかなくなってきた。

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 六甲枝垂れの前庭には、ステキな色と質感のベンチが置いてある。いろんな大きさ、いろんな色に塗られた板切れを、たくさん貼り合せてできている。Photo_4 これらは森太三の「関係のベンチ」という作品。よく見ると、それぞれの板は角が取れたり色が剥げたり、長く使いこまれたような味わいがある。それぞれの木片に人間のぬくもりが感じられる。生活の断片、歴史の一コマが立ち上ってくる。そんな気がしてくる。
 これらはアート作品とはいえ、もちろんベンチだから座ることができる。そして座ればよりいっそう人間臭さが感じられる。ぜひゆっくり座って長い時間の流れや暮らしの記憶を、体験してみてください。

六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2015
2015年9月12日(土)~11月23日(月・祝)

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