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2015年10月 7日 (水)

視覚をめぐる冒険者たち

Photo
 六甲ミーツ・アートで目についた作品で、視覚のおもしろさに着目した3点をご紹介します。まず最初は西村正徳の「モヤッとハウス」。印刷や映像表現でPhoto_2 デザイナーが忌み嫌うモワレ(干渉縞ともいう)を積極的に取り上げたところがおもしろい。ガラスの温室の外と内にブルーのメッシュ生地で空間を作り、内部に入るとどちらを見てもモワレだらけにした。歩くたびに新たなモワレが次々と出現する仕掛け。外の生地が風で揺れると、また新手が生まれる。ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、モヤッとハウス、です。

Photo_3
 次は目に見えない風を見える化した齋藤隆太郎(DOG)+東大計画系研究室の作品「0.90nのゆらぎ」(n乗が出せなくてスミマセン)。Photo_4 白い網目状のシートを約60枚並べたシンプルな作品だが、羽衣のように風でゆれる様子が美しい。凹状にカットされたシートなので、トンネルのように風の中を通り抜けられる。観客自身が光や風になって、大自然の一部に融けこんでいく、そんな感覚がこころよい。六甲山の野外展示には、もってこいの作品だと思います。

Photo_5
 あとのひとつは、高橋信雅の「TRICKART series "Entrance square"」。まさに作品タイトル通り、視覚のトリックだ。小品だがとてもよくできている。さて、これPhoto_6 が作品の写真ですが、あなたにはどう見えますか? 庭園の木道の上に白い四角形のプレートが浮かんでいる。そうですよね。少し離れたところにこの作品を見る位置が指定されている。(足跡が描かれています) そう、離れたところから撮っているので、ちょっとピンぼけ。木道のその場所に近づくと、なんだ!白とグレイ(影色?)で描かれた平面の絵なのだ。ネタをばらすと実に単純なんだけど、とてもよくできている。あ、そうそう、特にこの作品は晴れた日に見ないとね。

六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2015
2015年9月12日(土)~11月23日(月・祝)

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