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2015年9月12日 (土)

小布施といえば北斎でしょ

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 栗だけではありません。小布施は葛飾北斎が晩年に何度も訪れて、素晴らしい肉筆画をたくさん残していることでも有名です。当時の小布施は繁栄をきわめ、文人たちのパトロンになる人も多かったようだ。それにしても80代半ばを過ぎて、はるばる江戸から足を運んだ北斎のエネルギーには驚きます。もちろんクルマも新幹線もない時代。雨の日も風の日も、峠を越え川を渡り、自分の足で歩くしかない道中。大変だったと思います。

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 北斎館では、「シカゴ ウェストンコレクション 肉筆浮世絵 美の競艶」という展覧会が開かれていた。北斎の『美人愛猫図』をはじめ喜多川歌麿や菱川師宣、歌川豊国、河鍋暁斎などが絹や紙に描いた一点物の美人画を、まとめて観るいい機会でした。そして隣りの展示室では、北斎が天井画を描いた祭屋台が二基展示されている。東町祭屋台の「龍」と「鳳凰」は85歳の作、上町祭屋台の「男浪」と「女浪」の怒涛図は86歳の作品だという。

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 街の中心から少し離れた岩松院には、本堂に21畳の大きさの天井画「八方睨み大鳳凰図」が残されている。北斎88歳の大作で、老年とは思えない力強さがみなぎっている。保存環境がよほど良いのか、赤、青、緑などの美しい色が鮮やかに残っていて感動します。
 この岩松院の庭の池で、句会に訪れていた小林一茶が「やせ蛙 まけるな一茶これにあり」と詠んだそうで、石碑が建っている。歴史と文化のお寺だ。いまもこれらの伝統を引き継いで、小布施は文化の香りがする美しい町です。リピーターが多いのはおいしい栗だけではないのですね。 

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