ロボットらしさとはなんだろう
「ROBOTINITY」は「HUMANITY」に対応してつくられた造語。「人間性」に対する「ロボット性」という概念だそうです。梅田のグランフロント北館、ナレッジキャピタル2Fで開催中のロボット性を考える展覧会が興味深い。
遠目では人間そっくりのホームレスロボットが人混みを歩く。それがロボットだと気付いた人たちの反応を記録した映像が流されている。彼(?)はお祭りやイベント会場で自由に歩き回り、まわりの人に反応することができる。あきれる人。苦笑する人。お金を恵んでもらったり、ショッピングセンターで逮捕されたことさえあるそうだ。きわめて「人間的」なエピソードだ。
ロボットといえば、工場で働く溶接ロボットや医療用のロボットアーム、そしてネット社会で使われる検索ロボットなどだと思っていた。しかし鉄腕アトムなどSF世界限定の住人が身近に活躍する時代が、ほんのそこまで来ているようだ。自ら学習し「自律的」に動く。人工知能やセンサーやモーターなどの進歩で、さまざまな作業を経験を積み重ねながら能力を高めていくロボット。そんな「人間的」なロボットたちと私たちはどう付き合っていけばいいのでしょうか。『ロボットらしさ』を考えることは、近未来を幸せに生きる倫理を考えることのようです。
ROBOTINITYY
ロボットらしさとはなんだろう展
2015年7月30日(木)~10月4日(日)
グランフロント北館 2F
The Lob. みんなで世界一研究所
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