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2015年4月15日 (水)

人口減少社会の行く末

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 消滅の可能性がある896市町村のリスト。このあまりにもむき出しの具体性が社会に大きな衝撃を与えました。「これから日本が人口減少社会に突入する」と知識としてわかっていても、どこか他人事のようで危機感なく過ごしてきた私たち。そこへ突然ぐさっと突きつけられた匕首が日本創生会議 座長 増田寛也さん編著の『地方消滅』(中公新書)です。若年女性の減少率に注目した人口減少の構造分析。これがリアリティあふれる説得力を生み、同時に減少に歯止めをかける処方箋も導きだしている。昨年の秋からいろんなメディアにも取り上げられ、大いに話題になりました。
 いまのペースでいけば100年後には半分以下の5,000万人になってしまう。そして300年後には日本人はいなくなる。ここまでいくとジョークのようになってしまい、リアリティがなくなるか、あるいは思考停止に陥ってしまう。だから、ある程度の水準で安定させる政策が一刻も早く始める必要がある。ただし、この解決策はきわめて難問だ。人口減少という問題からは、東京一極集中や女性の社会進出の少なさや格差の拡大など、さまざまな政策課題が浮かび上がる。だからこの本で示された分析のシャープさには異論はないだろうが、その解決策についてはいろんな考えがあって当然だ。
 議論も大切ですが、まずは、人口減少が大変な事態を招く、そしてそれは今ここにある危機なのだ、と私たちみんなが共通認識を持つことからスタートしないといけないのではないでしょうか。

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