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2015年4月12日 (日)

江戸琳派を中心に

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 1615年、本阿弥光悦が徳川家康から土地を拝領して俵屋宗達とともに芸術村を作ってから、今年で400年。その節目の年に琳派400年記念プロジェクトとして京都を中心にさまざまな展覧会やイベントが行われている。そのひとつが大阪高島屋で開催中の『細見美術館 琳派のきらめき』という展覧会です。
 このコレクションは、酒井抱一やその弟子・鈴木其一の絵を中心とした江戸琳派の作品が充実している。デザイン性にあふれた大胆な構図、「たらしこみ」と言われるボカシの技法・・・。宗達や尾形光琳の流れをしっかりと受け継ぎながら花のお江戸で新境地を開いている。細見コレクションは個人の蒐集により自宅で実際に飾られていたものなので、比較的小さな作品が多い。でも山椒は小粒でもピリリと辛い。団扇や扇子の絵など、センスの良い優品ぞろいだ。

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 この琳派は印象派の画家たちやクリムトなどの世紀末美術にも大きな影響を与えた。そしてヨーロッパ留学でアールヌーヴォー運動などの洗礼を受け、改めて琳派の魅力に目覚めたのが神坂雪佳。ヨーロッパに渡って彼の地の美術界に大きな影響を与えた琳派を、再発見して日本に持ち帰ったのだ。彼を中心とした明治後半から昭和にかけて活躍した作家たちを京都琳派と呼ぶそうだ。王朝文化の復興をめざして京都の町衆によって創始された琳派は、こうして近代の日本でルネッサンスを迎える。不思議な巡り合わせだ。
 絵画、陶器、漆器など日常のなかで追求された日本人独自の美意識。季節感や装飾性に富んだ琳派の精神は、今も私たちの生活に深く根ざしているのではないでしょうか。
 

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