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2015年4月 3日 (金)

世界でいちばん貧しい大統領?

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 2010年3月1日から2015年2月28日までの6年間、ウルグアイの大統領をつとめたホセ・ムヒカ。彼は大統領公邸には住まず首都モンテビデオ郊外の質素な農場で奥様と二人で暮らしていた。そして在任中に給料の9割を慈善団体に寄付し続け、公用車は使わず愛車の古いフォルクスワーゲン ビートルで仕事に出かける。国際会議に出席するときも飛行機はエコノミー。まあそんなわけで世界でいちばん貧しい大統領、と呼ばれている。

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 このムヒカ大統領が世界の脚光を浴びたのが、2012年ブラジルのリオデジャネイロで開催された「国連 持続可能な開発会議」での素晴らしいスピーチです。そのスピーチが日本で絵本になったのです。くさばよしみ:編、中川学:絵による『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(汐文社)。彼は古代のエピクロスやセネカの言葉を引用しながら述べます。「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないことです」。

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 地球の自然と調和した発展を続け、世界から貧困をなくすためにどうしたらいいか。いままで私たち(西洋のいわゆる先進国)が築きあげてきた物質文明、消費文明を見直すことがたいせつだと主張する。つまり目指してきた生き方をこのまま続けていいのか、と警鐘を鳴らす。70億や80億の全人類が、西洋社会と同じようにものを買ったり使い捨てにしたりできると思いますか。その原料が、いまのこの世界にあると思いますか・・・。
 わかりやすい言葉で話されたシンプルな原理。でも「もっともっと」と発展してきた近代社会の価値を転換するのは、とてつもなく大きな力が必要でしょう。でも時間切れになる前に、ひとりひとりの身の回りからでも始めないとね。

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