井上雄彦、ガウディに迫る
なぜ井上雄彦はこんなにガウディに惚れ込んでしまったのか。唯一無二の建築作品を生み出す独創性の源とは? 独創の天才、その人物の核心部は? それが何であったとしても、おかげで私たちはガウディの人と作品を非常に深く理解することができて幸せだ。兵庫県立美術館で開催中のこの魅力的な展覧会は、井上雄彦さんがバルセロナに通い詰めてガウディの世界を描いた43点の作品と、ガウディに関する貴重な資料98点で構成されている。
リウマチのため満足に歩けなかった少年時代。野心にあふれた青年期。つぎつぎと意欲作を発表する充実した壮年期。そしてサグラダファミリアにすべてをささげる晩年。バガボンドで宮本武蔵の核心に迫るように、ガウディの原点に肉迫している。絵の強さに圧倒され、ガウディという人物の複雑さと彼がつくり出す表現世界の奥深さに感動を覚える。
井上雄彦という才能が、100年前のガウディに新たな息吹を与え現代によみがえらせた、そんな奇跡のコラボです。
特別展 建築家:ガウディ×漫画家:井上雄彦
シンクロする創造の源泉
兵庫県立美術館
2015年3月21日(土)~5月24日(日)
| 固定リンク
「展覧会情報[2015]」カテゴリの記事
- 横尾忠則、「幻花」の挿絵展(2015.12.26)
- 大英博物館の100のモノ(2015.11.16)
- 篠原奈美子のリスとウサギ(2015.11.09)
- 噴水とベンチ、のような(2015.11.06)
- これが楽器だって!?(2015.10.25)
コメント