ティム・バートンの世界に浸る
いま梅田のグランフロントで開かれている「ティム・バートンの世界」展。やはりメチャおもしろい。『シザーハンズ』や『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』などジョニー・デップとの名コンビで作った映画やバットマンシリーズなど、ユニークな作品群のアイデアスケッチや絵画がずらりとそろっている。もちろん世に出なかったクリーチャーやキャラクターも数知れず。
ホラーとユーモア、奇妙でグロテスクな世界をよくもここまで妄想できるもんだ、と感心する。自分だけの世界を創造する、これがクリエイターだ。創造主=神。ティム・バートンという神のイマジネーションから生みだされた世界へ、分け入ってみよう。
会場のナレッジキャピタル・イベントラボは満員の盛況ぶりです。しかも観客は若い人ばかり。笑ったり気持ち悪がったり、あれやこれや意見を述べ合って心から楽しんでいる。よくある泰西名画の展覧会とはずいぶん様子が違うのだ。教科書に出ている作品をお勉強しにきたようにかしこまった中高年の観客とは違って、みんな自分が楽しむために面白がるために来ている。。
ああ、日本人もやっとアートが生活の一部になって来たか、とそんな感慨を抱かせる展覧会。印象派だ、ダヴィンチだ、というカビの生えたような展覧会企画からそろそろ卒業して、こんな生きた企画展をやる美術館が増えればもっと楽しくなるのになあ。日本の美術界の発展のためにも、美術館にはもっとがんばってもらわないと。
ティム・バートンの世界
2015年2月27日(金)~4月19日(日)
11:00~19:00 金・土は21:00まで
グランフロント大阪 北館
ナレッジキャピタル イベントラボ
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